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オレオレ詐欺の手口と防止策|息子・孫を装う電話の見分け方

2026.07.01更新 2026.07.018
オレオレ詐欺の手口と防止策|息子・孫を装う電話の見分け方

この記事のまとめ

「お母さん、俺だよ、声が変なんだ」――典型的なオレオレ詐欺の入り口です。手口、騙されやすい理由、危険サイン、家族でできる予防策を解説します。

「お母さん、俺だよ。風邪で声が変なんだ」――こんな電話を受けたら、いったん電話を切ってかけ直してください。これは典型的なオレオレ詐欺の入り口です。

オレオレ詐欺は最も古典的な特殊詐欺ですが、いまだに被害件数No.1。2024年も1万件以上の被害が発生しており、被害総額は数百億円にのぼります。本記事では、典型的な手口、騙されやすい理由、家族で実践できる予防策を解説します。

こんな連絡が来たら要注意(実例3つ)

実例1:風邪で声が変パターン

「お母さん、俺だよ。風邪をひいて声が変なんだ。実は大事な仕事の書類を電車の中に置き忘れちゃってさ、今日中に代わりの書類を用意しないとクビになっちゃう。お金を貸してくれない?」

実例2:携帯を落としたパターン

「お母さん?俺なんだけど、携帯を落として番号変わったから、この番号で登録し直してね。今ちょっとトラブルがあって、急ぎでお金が必要なんだ」

実例3:会社のお金トラブルパターン

「お母さん、俺、会社の経理で大きなミスをして、200万円が足りないんだ。今日中に補填しないと、警察沙汰になって逮捕されちゃう。助けてくれないか」

これらはすべて典型的なオレオレ詐欺の手口です。家族と名乗る人が「電話だけで」現金や振込みを要求してくる場合、注意が必要です。

オレオレ詐欺の典型的な手口

詐欺グループは、おもに3つのパターンで巧妙に家族を演じてきます。

パターン1:単独電話型

息子・孫を演じる詐欺グループメンバーが電話で「トラブル」を訴えます。「電車に書類を忘れた」「会社で金を横領した」など、緊急で同情を引く設定が定番です。

パターン2:劇場型(複数人で連携)

息子役の電話の後、「上司」「弁護士」「警察官」「医師」など別の役の人が次々と電話してきます。「息子さんは弊社で大変なミスを」「弁護士の○○ですが、示談金が必要です」など、複数のキャラクターでリアリティを演出します。

パターン3:受け子型

電話だけでなく、現金やキャッシュカードを直接受け取りに自宅や指定場所まで「会社の同僚」「秘書」などを派遣してきます。被害者が銀行に行く前に詐欺グループの「受け子」が現金を奪い取ります。

なぜ騙されてしまうのか

オレオレ詐欺に高齢の親が騙されやすいのは、3つの心理的な仕組みが重なるためです。

ひとつめは家族愛。「息子・孫が困っている」と聞いた瞬間、保護したい気持ちが冷静な判断を上回ります。「私が助けてあげなくちゃ」という気持ちで頭がいっぱいになります。

ふたつめは声の判別の難しさ。「風邪で声が変」「ノドが痛い」と最初に言われると、本人かどうか確信が持てません。久しぶりに話す家族なら、なおさら声で判別するのは困難です。

みっつめは判断力低下。「逮捕される」「クビになる」など強い緊張感の中、認知能力が一時的に低下します。普段なら気づくはずの不自然な点を見逃してしまうのです。

危険サイン7つ(保存推奨)

以下に1つでも当てはまれば、詐欺の可能性が極めて高いです。

  1. 「俺だよ」「私だよ」と名乗らずに会話を始める
  2. 「風邪で声が変」「ノドが痛い」と声の違いを最初に説明する
  3. 「携帯番号が変わった」と新しい番号を伝えてくる
  4. お金のトラブル(落とした・横領・示談金・治療費)を訴える
  5. 「今日中」「明日まで」と急がせる
  6. 「上司」「弁護士」「警察」など別の人物を登場させる
  7. 「会社の同僚を取りに行かせる」など現金の直接受け渡しを提案

1つでも該当したら、いったん電話を切って、家族の本物の番号にかけ直してください。

本物の家族との見分け方

オレオレ詐欺を見破る最も確実な方法は、自分から家族の本物の番号に電話することです。

ひとつめ、いったん電話を切る。「ちょっと用事があるから、後でかけ直すね」と言って電話を切ります。詐欺グループは続けて電話してくることが多いですが、出ないこと。

ふたつめ、家族の登録済みの番号にかけ直す。スマホの電話帳に登録してある番号、または合言葉を使った確認をします。「お父さんの誕生日いつだっけ?」など、家族しか知らない情報で確認できます。

みっつめ、別の家族にも確認する。妻や別の子どもなど、複数の家族に電話して、本当にそんなトラブルがあるか確認します。

本当に家族が困っているなら、電話の途中で「後でかけ直す」と言われても怒りません。むしろ「気をつけてくれてありがとう」と言うはずです。

もし被害にあったら

「お金を振り込んでしまった」「現金を渡してしまった」――そんなときは、お金を取り戻すための初動が決定的です。

即座にすべきこと

  1. 110番(警察)または最寄りの警察署へ通報
  2. 振込先の銀行に連絡して振込停止・組戻し依頼
  3. 国民生活センター 188(消費者ホットライン)

振込からの経過時間で対応が変わる

被害発生から30分以内なら、銀行の組戻し手続きで返金される可能性があります。1時間でも2時間でも、早ければ早いほど良い結果になります。「恥ずかしい」「家族に言えない」と躊躇すれば、それだけ取り戻せる確率が下がります。

お金を失った悔しさより、家族に相談する勇気の方が、はるかに価値があります。

予防のためにできる3つのこと(家族で実践)

ひとつめ、家族で合言葉を決めておく。「お金の話が出たときの合言葉」を家族で共有します。「お父さんの好きな野球チームは?」など、家族しか知らない質問に答えられたら本人と判断するルールを作っておきます。

ふたつめ、子世代から親に定期的に電話する。週1回、月1回でも、子世代から親に電話して「最近変な電話なかった?」と声をかけます。話題に出すこと自体が、親の警戒心を保つことにつながります。

みっつめ、留守番電話を活用する。知らない番号からの電話には出ない、留守電に切り替える習慣をつけます。本当に困っている家族なら、留守電にメッセージを残します。詐欺グループは留守電を嫌がるため、これだけで電話詐欺の半分は防げます。

特に高齢のご両親がいるご家族は、本記事の内容をお盆や正月の集まりで共有してみてください。「こういう電話があったら、まず私に電話して」と言葉で伝えておくだけで、被害は大きく減ります。

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困ったときの相談窓口

  • 警察相談ダイヤル #9110(24時間・通話料無料)
  • 消費者ホットライン 188(最寄りの消費生活センターへ)
  • 金融庁 金融サービス利用者相談室(0570-016811)

緊急時は 110番(警察)または最寄りの警察署へ。

参考情報・公的情報源

本記事は以下の公的機関・公式情報源を参考に作成しています。最新情報や詳細は各機関の公式ページをご確認ください。

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この記事をご家族にも

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編集部

警察庁・国民生活センターの公表情報をもとに、最新の詐欺手口を発信しています。

本記事は 2026.07.01 時点の情報をもとに作成しています。判定や対策は参考情報であり、被害の可能性がある場合は速やかに警察(#9110)または消費者ホットライン(188)へご相談ください。

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