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税務署を装った還付金詐欺の見分け方|手口・対処法を解説

2026.06.12更新 2026.06.227
税務署を装った還付金詐欺の見分け方|手口・対処法を解説

この記事のまとめ

「税務署からお知らせです、還付金があります」――こんな電話やSMSは9割が詐欺です。よくある手口、危険サイン7つ、被害にあったときの対処法を解説します。

「税務署の○○ですが、医療費の還付金が△△円あります。本日中にATMでお手続きください」

こんな電話を受けたら、ほぼ間違いなく詐欺です。2024年も還付金詐欺の被害件数は1万件を超え、被害総額は数百億円にのぼります。本記事では、典型的な手口、危険を見抜く7つのサイン、もし被害にあってしまったときの対処法を、わかりやすく解説します。

こんな連絡が来たら要注意(実例3つ)

実例1:電話編

「税務署の田中です。医療費控除の還付金が3万8千円あります。本日が手続きの最終日となりますので、お近くのATMで手続きをお願いします」

実例2:SMS編

【国税庁】税金の還付金についてご案内があります。下記URLからお手続きください。 https://nta-refund.xxx.com/

実例3:メール編

e-Taxからのお知らせ 未払い税金があります。延滞金が発生する前にお支払いください。 下記からログインして手続きをしてください。 https://etax-payment.xxx.net/

これらはすべて詐欺の典型例です。本物の税務署はこのような形で還付金や納付の案内をしません。

還付金詐欺の典型的な手口

詐欺グループは、おもに3つのパターンで還付金詐欺を仕掛けてきます。

パターン1:電話でATMに誘導する

最も被害が多いパターンです。「税務署」「市役所」「年金事務所」を名乗り、医療費・年金・税金の還付金があると言って、ATMで「手続き」をするよう指示します。

ATMに着くと折り返し電話があり、画面の指示に従ってボタンを押すよう言われます。実際には操作しているのは「振込手続き」で、詐欺グループの口座にお金が振り込まれてしまうのです。

パターン2:SMS / メールで偽サイトに誘導する

国税庁や e-Tax を装った SMS やメールで、偽のログインページにアクセスさせます。マイナンバー、クレジットカード番号、暗証番号などを入力させて情報を盗みます。

パターン3:自宅訪問

「市役所の職員」「税理士」を名乗って自宅を訪れ、「還付金の手続きにキャッシュカードと印鑑が必要」と言って、現金や貴重品を盗み取ります。

なぜ騙されてしまうのか

還付金詐欺に高齢者が騙されやすいのは、3つの心理的な仕組みが重なるためです。

ひとつめは権威性。 「税務署」「国税庁」という公的機関を名乗られると、警戒心が下がります。「お役所が嘘をつくはずがない」という信頼感を悪用しているのです。

ふたつめはお金への期待。 「還付金」「払いすぎ」というポジティブな言葉で、冷静な判断が鈍ります。「もらえるお金なら受け取らないと損」という気持ちに付け込みます。

みっつめは緊急性。 「本日中」「期限が迫っている」と急がせることで、確認の時間を奪います。落ち着いて家族に相談する余裕を与えないのが詐欺グループの手口です。

危険サイン7つ(保存推奨)

以下に1つでも当てはまれば、詐欺の可能性が非常に高いです。

  1. 電話で「ATMで手続き」と言われる
  2. 「本日中」「期限が今日まで」と急がせる
  3. 「医療費還付」「介護保険還付」など聞き慣れない還付名
  4. SMS やメールで還付金のURLが届く
  5. 「090」「080」などの携帯番号からの電話
  6. 公的機関なのに「家族には内緒で」と言われる
  7. 自宅まで「職員」が来て手続きを促す

特に「ATMで還付金の手続き」は、本物の税務署や役所では絶対にありえないので、即座に詐欺と判断してください。

本物の還付金手続きはこうなっている

本物の還付金は、必ず次のいずれかの方法で行われます。

ひとつめ、確定申告時に申告した口座への自動振込。 確定申告書に記入した口座に、税務署から自動的に振り込まれます。電話やSMSでの催促は一切ありません。

ふたつめ、税務署からのハガキ通知。 還付金の通知書という形でハガキが郵送されます。電話やメールではなく、紙の通知です。

みっつめ、e-Taxマイページでの確認。 e-Tax を利用している場合は、ログインして還付金の情報を確認できます。e-Tax から「外部URLをクリックして手続き」を促すメールは送られません。

繰り返しになりますが、ATMで還付金の手続きをすることは絶対にありません。 還付金は税務署からあなたの口座へ自動で振り込まれるものです。

もし被害にあったら

「電話を切ってしまった」「ATMで振り込み手続きをしてしまった」――そんなときは、1分1秒でも早く行動することが重要です。被害発生から速やかに銀行に連絡すれば、振込を止められる可能性があります。

即座にすべきこと

  1. 警察相談ダイヤル #9110(24時間・通話料無料)
  2. 銀行・カード会社に連絡(カードを停止・口座凍結)
  3. 国民生活センター 188(消費者ホットライン)

「お金を払ってしまった」という方へ

恥ずかしくて誰にも言えないという気持ちは当然です。しかし、被害発生から早ければ早いほどお金を取り戻せる可能性があります。家族に相談しづらければ、まず警察相談ダイヤル #9110 に電話してください。秘密は守られます。

予防のためにできる3つのこと

ひとつめ、留守番電話を活用する。 知らない番号からの電話は出ず、留守電に切り替える習慣をつけます。本当に用がある人は留守電にメッセージを残します。詐欺グループは留守電に録音されることを嫌がるため、これだけで被害を大きく減らせます。

ふたつめ、家族と確認の習慣を持つ。 「お金の話」「役所からの連絡」が出たら、必ず家族に相談する。即決しないルールを家庭内で決めておきましょう。

みっつめ、公式番号をスマホに保存する。 税務署、銀行、市役所など、本物の連絡先をスマホの電話帳に登録しておきます。知らない番号から「税務署です」と言われたら、いったん電話を切って、登録してある本物の番号にかけ直す。これで詐欺の9割は防げます。

特に高齢のご両親がいるご家族は、定期的に「最近変な電話なかった?」と声をかけてあげてください。話題に出すこと自体が、ご両親の警戒心を保つことにつながります。

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この記事をご家族にも

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編集部

警察庁・国民生活センターの公表情報をもとに、最新の詐欺手口を発信しています。

本記事は 2026.06.12 時点の情報をもとに作成しています。判定や対策は参考情報であり、被害の可能性がある場合は速やかに警察(#9110)または消費者ホットライン(188)へご相談ください。

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