「【重要】JR POINTの有効期限が迫っています」メールは詐欺の可能性大|JRE POINT・えきねっとを装う偽メールの実例と見分け方

この記事のまとめ
「【重要】JR POINTの有効期限が迫っています」とJR東日本を装い、失効予定日を示して急かす偽メールが迷惑メール相談センターで注意喚起されています。えきねっと「JRE POINT連携再設定」型もあわせて、実例・本物との見分け方・対処法を解説します。
ポイント失効を装う偽メール全体の見分け方は、「ポイント失効」を装うフィッシングメールが一斉増加 にまとめています。
「【重要】JR POINTの有効期限が迫っています」――こんな件名のメールが届いても、リンクをタップしてはいけません。JR東日本(JRE POINT)を装うフィッシング詐欺の可能性が高いです。
迷惑メール相談センターの「要注意メール」では、2026年7月24日に、JR東日本になりすました偽メールが報告されています。「失効予定日」を示して「今すぐ使わないと消える」と焦らせ、偽サイトに誘導するのが手口です。
実際に確認されている偽メールの文面
迷惑メール相談センターに報告された、JR東日本を装う偽メールの件名です。
- 「【重要】JR POINTの有効期限が迫っています|お早めにご利用ください」
本文には、次のような文言が並びます。
お客様のアカウントに貯まっておりますポイントの一部が、まもなく有効期限を迎えます。失効予定日 2026年7月27日。有効期限を過ぎた場合には、未使用のポイントは自動的に失効し、いかなる理由でも再発行はできません。
そして「ポイントを確認・利用する」というボタンやURLで偽サイトへ誘導します。「新幹線eチケットとの交換」「Suicaへのチャージ」「駅ビル(アトレ・ルミネなど)でのお買い物」「グリーン車アップグレード」など、実際の使い道を並べて本物らしく見せているのも特徴です。
えきねっとを装う「連携再設定」型にも注意
同じ時期には、えきねっとを装い「えきねっと JRE POINT連携再設定のお願い」という件名で、「1年以上ログインがないため連携が解除された」「再連携しないとポイントが失効する」と迫る偽メールも確認されています。ポイントの「失効」をちらつかせて、ログイン情報や支払い情報を入力させる狙いは同じです。
9月に確認された件名(えきねっとを装う型)
【JRE POINT】有効期限のお知らせ
(えきねっとを装う/2026年9月9日)
本文は、7月の型より短く簡潔になっています。
現在、お客様が保有されているJRE POINTの一部が、有効期限を迎える予定です。有効期限を過ぎたJRE POINTは自動的に失効しますので、あらかじめご確認ください。 ■失効予定のJRE POINT ポイント数:JRE POINT/有効期限:2026年9月8日 ※有効期限を過ぎたJRE POINTは再発行できません。※ポイントの反映には時間がかかる場合がございます。
注目してほしいのは、「有効期限:2026年9月8日」が、この偽メールが確認された9月9日より前の日付だという点です。本物であれば「もう失効済み」の通知になってしまいます。日付を1日ずつずらしながら大量配信しているため、こうしたズレが生じます。
また「ポイント数:JRE POINT」と、肝心の数字が空欄のまま送られているのも同じ手口の特徴です。本物の通知なら、あなたの保有ポイント数が具体的に入ります。
同じ時期には、ビューカードを装って「JRE POINT 1,000ポイントから最大20,000ポイントが当選した」と持ちかける、当選型の偽メールも確認されています。詳しくは「ビューカード ポイント交 換方法について」の見分け方をご覧ください。
9月24日:「EKIポイント」という名前のポイントは存在しません
EKIポイント有効期限迫近のご案内|アカウント情報更新による延長手続きについて
(えきねっとを装う/2026年9月24日)
この件名を見た時点で判断できます。 JR東日本のポイントは「JRE POINT」であり、「EKIポイント」というポイント制度はありません。
えきねっとを名乗りながら、そのえきねっとが扱っているポイントの名前を間違えています。
本文でも一貫して「EKIポイント」で、末尾は「今後ともEKIサービスをよろしくお願いいたします」と締めています。「EKIサービス」というサービスもありません。
同じ型の間違いは、JCBを装う偽メールの「J-POINT」(正しくは「Oki Dokiポイント」)でも確認されています。ブランド名は合っていても、そのブランド固有の名称までは合わせられません。
求められているのは、カード情報ではなく住所です
この型でもう1つ変わっているのは、入力させようとしているものです。
お手数ですが、アカウントページにて住所・郵便番号をご確認ください。情報認証完了後、ポイント期限延長が自動適用されます。 氏名・住所・郵便番号を最新に修正・確認することで、ポイント期限延長と会員権益の維持が可能です。
カード番号でもパスワードでもなく、氏名・住所・郵便番号です。
「カード情報を聞かれていないから安全だろう」と思ってしまいますが、氏名と住所は、次の詐欺の名簿になります。 架空請求のはがきや、訪問販売、電話勧誘の宛先として使われます。
「延長できます」という逆向きの誘い
ふつうの失効型は「期限までに使ってください」と言います。この型は違います。
情報認証完了後、ポイント期限延長が自動適用されます。 アカウント情報の更新が完了すると、ポイントの有効期限が正常に延長され、さらにボーナスポイントが付与されます。
「手続きすれば期限が延びる。おまけも付く」――損を回避するだけでなく、得までちらつかせています。
JRE POINT の有効期限を、登録情報を更新することで延長する仕組みはありません。「延長できます」と言われたら、そこで止まってください。
9月30日:「銀行口座に交換できます」と書いています
【重要・最終案内】JRE POINT失効予定のお知らせ
本文に、決定的な間違いがあります。
■ご利用方法 乗車券・特急券の購入/えきねっとサービスでのご利用/提携サービスへの交換/一ポイント一円として銀行口座に交換可能
JRE POINT を銀行口座に現金として移す仕組みはありません。
Suicaへのチャージや商品との交換はできますが、口座に振り込まれることはありません。 ポイントの使い道を並べた中に、実在しないものが1つ混ざっています。
同じ間違いは、JCBを装う偽メール(「交換手続きを完了すれば、銀行口座へ現金として反映されます」)でも確認されています。「ポイントが現金で口座に入る」と書いてあったら、そこで判断できます。
有効期限は、掲載日の前日でした
■失効予定JRE POINT ポイント数 *****JRE POINT 有効期限 2026年09月29日
このメールが掲載されたのは9月30日。期限の9月29日は、前日です。
そしてポイント数は伏せ字のままで、あなたが何ポイント持っているのかは書かれていません。
「土・日・祝日も対応」という問い合わせ先
末尾にはこう書かれています。
■お問い合わせ(JRE POINTサポートセンター) 受付時間:9:00〜18:00(土・日・祝日も対応)
本物らしさを足すための一文です。 同じ書き方は、NHKを装う偽メールでも確認されています。
書かれた電話番号にかけないでください。 問い合わせ先は、自分で公式サイトを開いて調べたものを使います。
「ポイント・マイル失効」型の典型です
この手口は、当サイトで解説している「『ポイント失効』を装うフィッシング」とまったく同じ型です。WAON POINT、Oki Dokiポイント、Vポイント、SAISON POINT、ANAマイル、JALマイルなど、多くのブランドで同時期に確認されています。ブランドや期限は違っても、「あなたのポイント・マイルが失効する→今すぐログインして手続きを」という共通の型でできています。1つ見分け方を覚えれば、すべてに応用できます。
なぜ引っかかってしまうのか
ポイントを貯めている人ほど、「失効」と言われると「もったいない」と感じます。得を逃したくない気持ち(損失回避)が、冷静な確認より先に手を動かさせます。
さらに「失効予定日 7月27日」と具体的な日付を示されると、「本当に迫っている」と信じてしまいます。ポイントの有効期限通知は本物でも届くため、「いつものお知らせだろう」と警戒が緩むのも狙われる理由です。
10月8日:他社と同じ形の件名が、JRE POINT でも出ました
【要確認】JRE POINT 有効期限のお知らせ(2026年10月12日)No.*****
この件名は、JRE POINT だけに来ているものではありません。
【要確認】+〈会社名〉ポイント有効期限のお知らせ+(日付)+No.***** という同じ形が、9月末から10月にかけて6社の名前で確認されています。
| 確認日 | 名前を使われた会社 |
|---|---|
| 9月28日 | エポスカード |
| 9月29日 | 三菱UFJカード(ニコス) |
| 10月1日 | UCSカード |
| 10月5日 | オリコカード |
| 10月6日 | りそな銀行 |
| 10月8日 | JRE POINT |
りそな銀行版(10月6日)と JRE POINT 版(10月8日)は、件名に書かれた期限まで同じ「2026年10月12日」です。
本当にポイントが失効する日なら、会社が違えば日付も違うはずです。 同じ日に揃うのは、雛形の日付を一度だけ書き換えて、会社名を差し替えながら送っているからです。
見分け方は「形」です
- 【要確認】で始まる
- 件名の中に日付が入っている
- 末尾に「No.」と番号が付いている
この3つがそろっていたら、会社名が何であっても同じものです。
JRE POINT の残高と期限は、JRE POINT の公式アプリか、自分で開いた公式サイトで確認してください。 メールの出来に左右されません。
本物との見分け方
- JR東日本(JRE POINT)やえきねっとが、メールのリンクからログインID・パスワードや支払い情報の入力を直接求めることは、基本的にありません。
- ポイントの残高や有効期限は、メールのリンクではなく、JRE POINT・えきねっとの公式サイト/公式アプリを、自分でブックマークや検索から開いて確認します。
- 送信元アドレスやリンク先URLが、公式ドメイン(
jrepoint.jp、eki-net.com、jreast.co.jpなど)と違う(見慣れない文字列、1文字違い、短縮URLなど)。 - 正式名称は「JRE POINT」です。「JR POINT」「JR-東日本」など、微妙に不自然な表記も手がかりになります。
- 「再発行はできません」「今すぐ」と、過度に不安をあおる。宛名が「お客様」だけで、氏名や正確なポイント数が書かれていない。
なお、本物のポイント有効期限のお知らせも存在するため、「メールが来た=詐欺」と決めつける必要はありません。大切なのは、メールのリンクを踏まず、必ず公式アプリ・公式サイトから自分で確認することです。
もしリンクを開いて入力してしまったら
入力してしまったサービス(JRE POINT/えきねっとなど)のパスワードを、公式サイト・公式アプリからすぐに変更します。同じパスワードを他のサービスでも使い回している場合は、それらもすべて変更してください。カード情報を入力してしまった場合は、カード会社に連絡して利用停止・再発行を依頼します。不安なときは、警察相談ダイヤル #9110、消費者ホットライン 188 に相談してください。
「これって詐欺?」で30秒チェック
「このポイント失効メール、本物?」と迷ったら、無料の判定ツールで確認できます。
- 選択式で30秒チェック
- スクショアップロードで詳細判定
- 完全無料・登録不要
困ったときの相談窓口
- 警察相談ダイヤル #9110(平日8:30〜17:15・通話料有料)
- 消費者ホットライン 188(最寄りの消費生活センターへ)
- JRE POINT/えきねっとの公式サポート窓口(ポイントの確認はこちらへ)
進行中の被害・緊急時は 110番(警察)へ。
参考情報・公的情報源
本記事は以下の公的機関・公式情報源を参考に作成しています。最新情報や詳細は各機関の公式ページをご確認ください。
編集部
警察庁・国民生活センターの公表情報をもとに、最新の詐欺手口を発信しています。


