「【ETCマイレージ】ポイント失効のお知らせ(3,000ポイント)」は詐欺メール|ETCマイレージサービスを装う偽メールの見分け方

この記事のまとめ
「【ETCマイレージ】ポイント失効のお知らせ(3,000ポイント)」というETCマイレージサービスを装う偽メールが確認されています。交換レートは本物どおりなのに「失効日」が制度とかみ合っていないなど、実例に基づく見分け方を解説します。
※このメールは「ポイント・マイル失効」を装うフィッシングの一種です。他ブランドを含めた全体の見分け方はこちら
「【ETCマイレージ】ポイント失効のお知らせ(3,000ポイント)」――こんな件名のメールが届いても、リンクをタップしてはいけません。
実際に確認されている偽メール
総務省の委託で迷惑メールを監視する「迷惑メール相談センター」に、2026年9月8日、次の件名の偽メールが報告されています。
【ETCマイレージ】ポイント失効のお知らせ(3,000ポイント)
本文は次のとおりです(実際に配信されたものをそのまま掲載します)。
ETCマイレージサービス ポイント管理センター いつもETCマイレージサービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。お客様のマイレージポイント口座を確認いたしましたところ、有効期限が近いポイントが残存していることが確認されました。以下のポイントが2026年9月30日(火)をもって失効いたします: ■失効対象ポイント 未交換ポイント:3,000ポイント(還元額2,500円分に交換可能) 失効予定日:2026年9月30日23:59まで 上記ポイントは、失効前にマイページへログインいただき、以下のいずれかの手続きを行うことで保全可能です。 ・高速道路料金の還元(ポイント交換)・次年度へのポイント繰越・提携ポイントプログラムへの移行 【ご注意事項】・有効期限を過ぎたポイントは、いかなる理由がございましても復元できません。
そして「マイページにログインしてポイントを確認する」のボタンで偽サイトへ誘導します。
この偽メールが手強い理由:交換レートが本物どおり
まず認めておきたいのは、**この偽メールが「よく調べて作られている」**ということです。
「3,000ポイント(還元額2,500円分に交換可能)」――これは実際のETCマイレージサービスの交換レートと一致しています。 NEXCO3社などの道路事業者では、3,000ポイントを2,500円分の還元額(無料通行分)に交換できます。
さらに「還元額」「未交換ポイント」「マイページ」といった用語も、実際のサービスで使われているものです。用語や数字の正しさで詐欺を見分けようとすると、この型には勝てません。
決定的な矛盾1:ETCマイレージのポイントは9月30日には失効しません
では、どこで見抜くのか。制度そのものと突き合わせることです。
ETCマイレージサービスの公式説明では、ポイントの有効期限は次のように定められています。
ポイントの有効期限(還元額に交換できる期間)は、ポイントが付いた年度(4月〜翌3月)の翌年度末まで
つまり、失効するのは年度末=3月末です。「2026年9月30日をもって失効いたします」という案内は、制度上ありえません。
これは、ANAスカイコインを装う偽メールが「月の途中の日付で失効する」と書いていたのと同じ種類の誤りです。ブランドの見た目は真似できても、そのブランドの制度までは真似しきれない――ここが弱点です。
決定的な矛盾2:曜日が合っていない
本文にはこう書かれています。
2026年9月30日(火)をもって失効いたします
2026年9月30日は、火曜日ではなく水曜日です。
日付と曜日が合っているかどうかは、カレンダーを見れば誰でも1秒で確認できます。日付を差し替えながら大量配信していると、曜日の帳尻が合わなくなります。急かしてくるメールほど、こういう基本的なところでほころびます。
決定的な矛盾3:存在しない「保全方法」が書かれている
偽メールは、ポイントを守る方法として3つを挙げています。
・高速道路料金の還元(ポイント交換) ・次年度へのポイント繰越 ・提携ポイントプログラムへの移行
このうち、本物のETCマイレージサービスにあるのは1つめだけです。貯まったポイントは、道路事業者ごとの交換単位に応じて還元額(無料通行分)に交換する――これが公式に案内されている使い道です。
「次年度への繰越」も「提携ポイントプログラムへの移行」も、公式のサービスには存在しません。他社のポイントサービスにありがちな選択肢を、そのまま持ち込んでしまったとみられます。
同じ型の誤りは、ANAスカイコインを装う偽メールでも起きていました(「楽天ポイント・Pontaポイントへ交換できる」と書いていたが、公式にそんな案内はない)。「使い道」の欄は、詐欺グループがボロを出しやすい場所です。
そのほかの危険サイン
- **署名が「©ETC MAINLINE SERVICE ALL RIGHTS RESERVED.」**になっている。正しくは「ETC Mileage Service(マイレージ=Mileage)」で、「MAINLINE」は別の単語です。
- 「本メールに記載のリンクの有効期限は2026年9月30日までとなります」と、リンクにまで期限を付けて急がせている。
- 宛名が入っておらず、「お客様」だけで始まっている。
- 「いかなる理由がございましても復元できません」と、過度に不安をあおる。
正しい確認方法
心配になったときは、次の手順で確認してください。
- メールのリンクは押さない。
- ETCマイレージサービスの公式サイトを、自分で検索するかブックマークから開く。
- マイページにログインして、ポイント残高と有効期限を自分で確認する。
- 有効期限は「ポイントが付いた年度の翌年度末」です。いま9月なら、この年度に失効するポイントはありません。
ETCマイレージサービスは、ポイント残高を郵便はがきでも知らせています。メール以外の手段があることも覚えておいてください。
高速道路をよく使うご家族がいる方へ
この手口が狙っているのは、高齢のドライバー層です。ETCマイレージは「知らないうちに貯まっているもの」という性格が強く、「3,000ポイント貯まっていて、もうすぐ消える」と言われると、心当たりがなくても「そうかもしれない」と思ってしまいます。
ご家族と、次の1点を共有しておいてください。
ETCマイレージのポイントが消えるのは3月末だけ。それ以外の月に「失効します」と来たら、詐欺。
日付だけ見れば判断できるので、覚えやすい基準です。
もしリンクを開いて入力してしまったら
- ETCマイレージサービスのパスワードを、公式サイトからすぐに変更する。
- 同じパスワードを他のサービスでも使い回している場合は、それらもすべて変更する。
- クレジットカード情報を入力してしまった場合は、カード会社に連絡して利用停止・再発行を依頼する。 利用明細に身に覚えのない請求がないか確認します。
- ETCカードの不正利用が疑われる場合は、カード発行会社に速やかに連絡してください。
不安なときは、警察相談ダイヤル:#9110、消費者ホットライン 188 に相談してください。
「これって詐欺?」で30秒チェック
「このETCからのメール、本物?」と迷ったら、無料の判定ツールで確認できます。
- 選択式で30秒チェック
- スクショアップロードで詳細判定
- 完全無料・登録不要
困ったときの相談窓口
- 警察相談ダイヤル:#9110(平日8:30〜17:15・通話料有料)
- 消費者ホットライン 188(最寄りの消費生活センターへ)
- ETCマイレージサービスの公式サポート窓口(ポイント残高の確認はこちらへ)
進行中の被害・緊急時は 110番(警察)へ。
参考情報・公的情報源
本記事は以下の公的機関・公式情報源を参考に作成しています。最新情報や詳細は各機関の公式ページをご確認ください。
編集部
警察庁・国民生活センターの公表情報をもとに、最新の詐欺手口を発信しています。


