ETC・首都高を装う偽SMSの見分け方|「料金の未納」「通信異常」でカード情報を狙う手口

この記事のまとめ
「ETC料金が未納です」「通信異常が発生しました」というSMSから、ETC利用照会サービスや首都高ドライバーズサイトの偽サイトへ誘導し、ID・パスワード・カード情報を盗む手口が確認されています。お盆の帰省・旅行シーズンに増える偽SMSの見分け方と対処法を解説します。
「【ETC】ご利用料金の未納が確認されました。至急ご確認ください」――帰省や旅行で高速道路を使った直後にこんなSMSが届いたら、思わずタップしたくなるかもしれません。
しかし、これはフィッシング詐欺(SMSを使うため「スミッシング」とも呼ばれます)の可能性が高いです。迷惑SMS対策を手がけるトビラシステムズの調査では、2026年6月〜7月にかけて「ETC利用照会サービス」や「首都高ドライバーズサイト」を装う偽SMSが確認されています。
手口:SMSから偽サイトへ誘導し、カード情報まで盗む
流れはシンプルですが、巧妙です。
まず、「ETCの未納料金を支払ってください」「通信異常が発生しました」といった通知を装うSMSが届きます。文面にはURLが添えられています。
そのURLをタップすると、「ETC利用照会サービス」や「首都高ドライバーズサイト」そっくりの偽サイトに飛ばされます。そこでユーザーID・パスワード、さらにクレジットカード情報の入力を求められます。
入力した情報は、そのまま詐欺グループに盗み取られ、不正利用されるおそれがあります。ETCはクレジットカードと紐づいているため、カード情報まで一気に抜かれてしまうのが、この手口の怖いところです。
なぜお盆・帰省シーズンに狙われるのか
夏休みは、帰省や旅行で高速道路を使う人が一気に増えます。「先週ETCを使ったばかり」というタイミングで「未納」「通信異常」と言われると、「もしかして自分のことかも」と思い当たってしまいます。
詐欺グループは、この"心当たりが生まれやすい時期"を狙ってSMSをばらまきます。実際に高速を使った人ほど引っかかりやすいという、季節に便乗した手口です。
交通・宿泊・チケット予約の偽サイトにも注意
同じ調査では、夏休みシーズンに便乗して、新幹線や鉄道、飛行機などの交通機関、宿泊施設、イベントのチケット予約を装うフィッシングサイトが発生するおそれも指摘されています。
「予約の確認」「決済エラー」「キャンセル待ちの案内」などを装うメールやSMSが届いても、リンクからは開かないでください。予約状況は、必ず公式アプリや、自分でブックマークした公式サイトから確認しましょう。
こんなSMSは要注意
- 「ETC料金が未納です」「利用料金の支払いが確認できません」
- 「通信異常が発生しました」「ETCカードの情報を更新してください」
- 「至急」「本日中」「利用停止」などと急がせる
- 短縮URLや、見慣れないドメインのURLが記載されている
- 心当たりのない請求金額が書かれている
本物との見分け方
- 料金の未納やカード情報の更新を、SMSのリンクから手続きさせることは基本的にありません。
- ETC利用照会サービスの公式サイトは
etc-meisai.jp、首都高ドライバーズサイトはshutoko.jpなどの公式ドメインです。リンク先が違えば偽サイトです。 - 確認は必ず、自分でブックマークや検索から公式サイト・公式アプリを開いて行います。SMSのURLは踏みません。
- ETCの利用明細は、クレジットカードの利用明細でも確認できます。心配なときは、そちらを見れば十分です。
- 差出人が事業者名を名乗っていても、SMSの表示名は偽装できます。表示名では判断できません。
もしタップして入力してしまったら
まず、クレジットカード会社に連絡して、カードの利用停止・再発行を依頼します(カード裏面またはブックマークした公式サイトの番号へ)。あわせて利用明細を確認し、身に覚えのない請求があれば必ず申告してください。
ETC利用照会サービスなどのID・パスワードを入力した場合は、公式サイトからパスワードを変更し、同じパスワードを使い回している他のサービスも変更します。不安なときは、警察相談ダイヤル #9110、消費者ホットライン 188 に相談してください。
予防のためにできること
- 身に覚えのないSMSのURLには触らない(開かない・タップしない)
- 日頃使うサービスは、公式アプリかブックマークから確認する習慣にする
- 迷惑SMS対策サービス・フィルタを活用し、不審なSMSを自動で遮断する
「これって詐欺?」で30秒チェック
「このETCのSMS、本物?」と迷ったら、無料の判定ツールで確認できます。
- 選択式で30秒チェック
- スクショアップロードで詳細判定
- 完全無料・登録不要
困ったときの相談窓口
- 警察相談ダイヤル #9110
- 消費者ホットライン 188(最寄りの消費生活センターへ)
- クレジットカード会社の公式サポート窓口(利用停止・再発行はこちらへ)
進行中の被害・緊急時は 110番(警察)へ。
参考情報・公的情報源
本記事は以下の公的機関・公式情報源・調査レポートを参考に作成しています。最新情報や詳細は各機関の公式ページをご確認ください。
編集部
警察庁・国民生活センターの公表情報をもとに、最新の詐欺手口を発信しています。


