「【重要】ANAスカイコイン有効期限のお知らせ」メールは詐欺|SKY COIN失効を装う偽メールの実例と見分け方

この記事のまとめ
「【重要】ANAスカイコイン有効期限のお知らせ」「【ご確認ください】SKY COIN有効期限が迫っています」という件名で、ANAマイレージクラブを装う偽メールが連日大量に送られています。迷惑メール相談センターが確認した実際の文面、本物との見分け方、対処法を解説します。
「【重要】ANAスカイコイン有効期限のお知らせ」メールは詐欺|SKY COIN失効を装う偽メールの実例と見分け方
※このメールは「ポイント・マイル失効」を装うフィッシングの一種です。他ブランドを含めた全体の見分け方はこちら
「お持ちのSKY COIN(スカイコイン)の一部が有効期限を迎えます」――こんなメールが届いても、「今すぐSKY COINを使う」のボタンは押さないでください。
ANAマイレージクラブを装うフィッシング詐欺の可能性が高いです。総務省の委託で迷惑メールを監視する「迷惑メール相談センター」では、2026年8月6日・7日と連日、ANAをかたる偽メールが報告されています。
実際に確認されている2種類の偽メール
同じ時期に、件名の違う2種類が並行してばらまかれています。
パターン1
【重要】ANAスカイコイン有効期限のお知らせ
(2026年8月6日 注意喚起/本文の「失効予定日:2026年08月05日(水)」)
パターン2
【ご確認ください】SKY COIN有効期限が迫っています
(2026年8月7日 注意喚起/本文の「失効予定日:2026年08月06日(木)」)
本文の要点(2種類とも共通)
お持ちのSKY COIN(スカイコイン)の一部が有効期限を迎えます。期限経過後は失効となり、ご利用いただけません。 失効予定日:2026年08月06日(木)/対象SKY COIN:◯◯コイン/残り日数:まもなく ※失効後の再発行・復活はできません。
そして「今すぐSKY COINを使う」というボタンで偽サイトへ誘導します。本文には「ANAマイレージクラブサポートデスク TEL:◯◯(平日9:00-17:00)」という連絡先まで書かれていますが、「※コールセンターはANA提携窓口です」という不自然な但し書きが添えられているのが特徴です。この番号にかけると、詐欺グループにつながるおそれがあります。
失効予定日の日付だけを1日ずつずらして、連日送り続けているのが今回の波の実態です。
以下のような件名のメールも確認されています。
【重要】ANAマイレージポイントの有効期限が近づいています」 「マイル還元対象のお知らせ」
8月中旬にはマイル本体を狙う型も(2026年8月14日)
スカイコインだけでなく、ANAマイルそのものの失効を装う型も確認されています。
【最終通知】8月15日失効予定のANAマイルがございます
本文では「【マイル有効期限】2026年8月15日(土)23:59」「【対象マイル数】◯◯マイル」と書き、「マイルを確認・交換する」のリンクで偽サイトへ誘導します。件名に**「最終通知」**と入れて、これが最後の機会だと思わせるのが特徴です。
同じ時期、JALを装う「マイル加算に関する重要なお知らせ」(8月14日/「保留中の未加算マイルがある」として3日以内の手続きを迫る型)も確認されており、航空会社のマイルは各社まとめて標的になっています。
いずれも、残高と有効期限は公式アプリ・公式サイトで確認するという対処法は同じです。
9月には「最終案内」を名乗る型が出ています(2026年9月11日)
【重要・最終案内】ANAマイル有効期限のお知らせ
本文は次のとおりです。
お客様のマイルの一部が、まもなくご利用期限を迎えます。期限が切れますと、未使用のマイルはすべて自動的に失効され、ご利用いただけなくなります。 失効予定マイル ◯◯マイル/失効予定日 2026年09月11日 ▼ご利用いただける主な特典 ・国内線・国際線の特典航空券 ・国際線・国内線のアップグレード特典 ・提携航空会社の特典航空券 ・ANA SKY コインへの交換 ・ANA Payへのチャージ(1マイル=1円相当) 2026年09月11日までにご利用いただければ、マイルを無駄にせず済みます。
「失効予定日」が、このメールが配信された当日です。 届いたその日に期限が切れる――考える時間をゼロにするための設定です。
なお、この版は使い道の説明が正確です。特典航空券、アップグレード、ANA SKY コインへの交換、ANA Payへのチャージ。8月の型が「楽天ポイント・Pontaポイントへ交換できる」と誤った案内をしていたのに比べ、明らかに下調べが進んでいます。文面の正確さは、本物である証拠になりません。
「【重要・最終案内】◯◯有効期限のお知らせ」は使い回しの定型です
この件名の装飾部分に注目してください。
**【重要・最終案内】**ANAマイル有効期限のお知らせ
同じ形が、別ブランドでも確認されています。
**【重要・最終案内】**waon point有効期限のお知らせ(イオンを装う)
**【重要・最終案内】**EPOS POINT有効期限が迫っています(エポスカードを装う/2026年8月31日)
「【重要・最終案内】」+ブランド名+「有効期限のお知らせ」。 ブランド名だけを差し替えて、同じ枠が回されています。
つまり、この枠を覚えておけば、まだ見たことのないブランドで届いても気づけます。 次に来るのがJALでもTポイントでも、形は同じです。
9月17日・18日:ブランド名そのものを間違えています
ANAのマイレージバンクより、お手元マイルの活用特別キャンペーンをご案内します
(2026年9月17日)
残マイルの使い方見込み試算のご案内(全日空マイレージクラブ)
(2026年9月18日)
2つとも、ANAのサービス名を間違えています。
| 偽メールの表記 | 正しい表記 |
|---|---|
| ANAマイレージバンク | ANAマイレージクラブ |
| 全日空マイレージクラブ | ANAマイレージクラブ |
「マイレージバンク」は JAL のサービス名です(JALマイレージバンク)。ANA の会員組織は「ANAマイレージクラブ」。別々の航空会社の名前を混ぜてしまっています。
もう一方の「全日空マイレージクラブ」も存在しません。ANAの正式社名は全日本空輸ですが、会員サービスに「全日空」を冠した名称はありません。
ブランド名は、そのブランドを騙る偽メールが最も間違えやすい場所です。 文面がどれだけ丁寧でも、サービス名が違えばそれだけで偽物です。
9月18日版:説明が異様に長い
「残マイルの使い方見込み試算のご案内」の本文は、手続きの説明にこれだけの行数を使っています。
案内リンクからログインのうえ、特典交換ページよりご手続きください。ログインすると会員専用画面が表示されます。ログイン時にID・パスワードの入力が必要です。会員情報をご入力いただき会員ページへお進みください。アカウント画面へ移ったのちに、保有状況を画面でご確認ください。(中略)ページを閉じてしまった場合には、再度リンクから入りなおして作業を再開できます。(中略)処理に少々時間がかかる場合もございますので画面を閉じずお待ちください。
「ログインする」という一手順を、10行以上かけて説明しています。
本物の案内は、ここまで手取り足取り書きません。この冗長さは、生成AIに「丁寧に」と指示して出てきた文章の特徴です。情報量が増えないまま、言い換えだけが積み重なります。
そして「ページを閉じても入り直せます」「画面を閉じずお待ちください」――とにかく最後まで操作させたいという意図が、そのまま文面に出ています。
9月17日版:日本語が壊れています
「ANAのマイレージバンクより〜」の本文は、さらに露骨です。
項目:ANAマイレージバンク会員様限定の確認(会員) このたび保有ANAマイルはいま、画面「ANAの旅やお買い物」、念のため、今回、エンタメに活用できるお得な資産です。
「項目:」で始まるメールも、読点だけでつながれた意味の取れない一文も、本物ではありえません。
末尾の著作権表示も 「©2026 All Co.,Ltd.」 ――社名が「All」になっています。
同じブランドを騙るメールでも、日によって出来がまったく違います。 9月11日の「【重要・最終案内】ANAマイル有効期限のお知らせ」は文面が整っていました。前回が雑だったから次も雑、とは考えないでください。
見分け方:ANA公式の仕組みと矛盾している
この偽メールは、ANA SKY コインの本来の仕組みと食い違う点がいくつもあります。ここが決定的な手がかりです。
1. 有効期限は「月末まで」。月の途中で失効しない
ANA公式によれば、ANA SKY コインの有効期限は付与された月から12カ月後の「月末」までです。「8月5日(水)に失効」「8月6日(木)に失効」といった月の途中の日付で切れることは、通常ありません。日付を見た時点で不自然だと気づけます。
2. 「楽天ポイント・Pontaポイントへ交換できる」は不自然
偽メールは使い道として「Vポイント、楽天ポイント、Pontaポイントなどへの交換」を挙げています。しかし、ANA公式が案内しているANA SKY コインの使い道は、ANA国内線・国際線の航空券や、ANAトラベラーズのツアー購入などです。他社ポイントへ交換できるという案内はありません(提携ポイントから ANA SKY コインへ交換する流れはありますが、その逆ではありません)。
3. メールのリンクからログインさせようとする
ANAが、メールのリンクからお客様番号やパスワード、カード情報の入力を直接求めることは基本的にありません。 残高や有効期限は、ANA公式アプリや、自分でブックマークした公式サイト(ana.co.jp)から確認します。
そのほかの危険サイン
- 「残り日数:まもなく」「再発行・復活はできません」と過度に急がせる
- 宛名が「お客様」だけで、氏名やお客様番号、正確なコイン数が書かれていない
- 記載の電話番号に「提携窓口です」といった、公式なら書かない但し書きがある
- 差出人アドレスやリンク先が、ANAの公式ドメインと違う
「ポイント・マイル失効」型の大きな波の一部です
今回のANA偽メールは単独の事件ではありません。同じ8月上旬、迷惑メール相談センターにはJCB・Visa・セゾン永久不滅ポイント・エポス・楽天ポイント・日専連・くらしTEPCOポイントなど、多数のブランドで「ポイントが失効します」型の偽メールが集中して報告されています。7月にはJALマイルやJRE POINTの同型が確認されました。
ブランドや名称が違っても、**「あなたのポイント・コインが失効する→今すぐログインして手続きを」**という同じ型です。1つ見分け方を覚えれば、すべてに応用できます。
もしリンクを開いて入力してしまったら
ANAマイレージクラブのパスワードを、公式サイト・公式アプリからすぐに変更してください。同じパスワードを他のサービスでも使い回している場合は、それらもすべて変更します。
クレジットカード情報を入力してしまった場合は、カード会社に連絡して利用停止・再発行を依頼し、利用明細に身に覚えのない請求がないか確認します。マイルやコインが勝手に交換されていないかも、公式サイトの履歴で確認してください。
不安なときは、警察相談ダイヤル:#9110、消費者ホットライン 188 に相談してください。
「これって詐欺?」で30秒チェック
「このANAからのメール、本物?」と迷ったら、無料の判定ツールで確認できます。
- 選択式で30秒チェック
- スクショアップロードで詳細判定
- 完全無料・登録不要
困ったときの相談窓口
- 警察相談ダイヤル:#9110(平日8:30〜17:15・通話料有料)
- 消費者ホットライン 188(最寄りの消費生活センターへ)
- ANAマイレージクラブの公式サポート窓口(コイン残高の確認はこちらへ)
進行中の被害・緊急時は 110番(警察)へ。
参考情報・公的情報源
本記事は以下の公的機関・公式情報源を参考に作成しています。最新情報や詳細は各機関の公式ページをご確認ください。
編集部
警察庁・国民生活センターの公表情報をもとに、最新の詐欺手口を発信しています。


