フィッシング詐欺手口紹介

「楽天ポイント失効前の最終ご案内」メールは詐欺|楽天を装う偽のポイント失効通知の見分け方

2026.08.28更新 2026.09.29約14分
「楽天ポイント失効前の最終ご案内」メールは詐欺|楽天を装う偽のポイント失効通知の見分け方

この記事のまとめ

「楽天ポイント失効前の最終ご案内」「【要確認】15,000ptの付与処理が一時保留(ペンディング)となっています」という楽天を装う偽メールが繰り返し確認されています。「Android限定」をうたう手口や、社名が「サービス運営会社」のままの痕跡など、実例に基づく見分け方を解説します。

※このメールは「ポイント・マイル失効」を装うフィッシングの一種です。他ブランドを含めた全体の見分け方はこちら

実際に確認されている偽メール

楽天ポイント失効前の最終ご案内

「【ご確認ください】まもなく失効するポイントがあります」

(2026年7月31日・8月6日に注意喚起/本文の有効期限は「2026年7月30日」「2026年8月5日」と差し替え)

本文はこう書かれています。

平素よりRakutenPointsをご利用いただき、誠にありがとうございます。お客様がお持ちのポイントの一部につきまして、有効期限が間近となっておりますのでお知らせいたします。 ■RakutenPointsの主なご利用先 ・Rakuten市場でのお買い物(1ポイント=1円) ・Rakutenトラベルでのご予約 ・Rakutenペイでのお支払い ・Rakutenブックスでの書籍購入

そして「Rakuten会員ページ」を装ったURLで偽サイトへ誘導します。

最も多く検索されている言い回し

当サイトの検索データで、この記事にたどり着く方がいちばん多く使っている言い回しがこれです。

【お客様ご注意】楽天ポイントの有効期限が近づいております|ご確認ください

「楽天ポイント失効前の最終ご案内」と比べてみてください。言っていることは同じです。「ポイントの期限が近い → 確認してください」。装飾が「【お客様ご注意】」に変わり、末尾に「|ご確認ください」が付いただけです。

楽天を装う偽メールは、この形を少しずつ変えながら繰り返し送られています。 件名を1字ずつ見比べる必要はありません。**「楽天」「ポイント」「有効期限」「失効」**が並んでいて、リンクを踏ませようとしていたら、同じ手口だと考えてください。

9月に確認された件名(2種類)

9月に入り、楽天カードを名乗る新しい型が2種類確認されています。

【重要】ポイントの有効期限についてのご案内

(楽天カードを装う/2026年9月10日)

【要確認】15,000ptの付与処理が一時保留(ペンディング)となっています

(楽天カードを装う/2026年9月11日)

1つめは「消えます」、2つめは「もらえます」。 正反対の入口から、同じ偽サイトへ連れて行こうとします。

9月10日版の決定的な痕跡:差出人が「サービス運営会社」

「【重要】ポイントの有効期限についてのご案内」の本文は、次のとおりです。

まもなく有効期限が切れるポイントがあります ポイントをお持ちの会員様へ、有効期限のご案内です。一部のポイントは期限が近づいておりますので、ご確認の上、お早めにご利用ください。 現在のポイント残高:pt/失効予定ポイント:pt/最終期限:2026年9月12日(土)23:59まで ▼特典活用シーン ・コンビニや飲食店でのお会計に充当 ・各種ギフト券への交換 ・提携サービスの特典へ移行 ポイントを確認する ©サービス運営会社 All Rights Reserved.

末尾の著作権表示を見てください。

©サービス運営会社 All Rights Reserved.

「サービス運営会社」という会社は存在しません。 雛形を作ったときの穴埋め用の文字列が、社名に置き換えられないまま送信されています。本物の楽天カードなら「楽天カード株式会社」と入ります。

同じように、ポイント数も「現在のポイント残高:pt」「失効予定ポイント:pt」と数字が抜けています。 単位だけが残っている状態です。

もう1点。本文には「楽天市場」「楽天ペイ」といった具体的なサービス名が1つも出てきません。 「コンビニや飲食店でのお会計」「各種ギフト券」と、どのポイントにも当てはまる書き方です。7月・8月の型が「Rakuten市場」と誤った表記で正体を現したのに対し、今度は固有名詞を避けることで、ボロを出さないようにしてきたとみられます。

裏を返せば、**「あなたのポイントの話のはずなのに、具体的なことが何ひとつ書かれていない」**というのが、そのまま見分け方になります。

9月17日・18日:「もらえる理由」を変えながら、Android限定を続けています

【重要】Androidアプリ内の未統合ポイント(****pt)受取手続きのご案内(楽天カード株式会社)

(楽天カードを装う/2026年9月17日)

楽天カード会員様へのお知らせ

(楽天カードを装う/2026年9月18日)

2つめの件名を見てください。「楽天カード会員様へのお知らせ」だけです。何の話かまったく書かれていません。

ところが本文を開くと、こうなっています。

ご入会8周年記念プレゼントのお知らせ 入会8周年ありがとうございます 15,000pt 長年のご愛顧に感謝を込めて Android版アプリで特典を受け取る Androidスマートフォンをお使いのお客様が対象です。 ご入会年月 2018年9月/ご利用年数 8周年/プレゼント 15,000pt/受取期限 2026年9月18日23:59

前日(9月17日)の本文も、同じ形です。

Android端末向けのシステム仕様変更により、お客様の口座内の一部ポイントが未統合(未受取)状態のままとなっております。 現在保留中の未統合残高:◯◯ポイント/最終期限:9月18日

  1. 下記リンクをタップし、Android版公式アプリを立ち上げてください。

4回とも「Android限定」です

楽天カードを装う偽メールは、9月だけで4回、すべてAndroid限定という条件を付けています。

配信日もらえる理由金額
9月8日ラッキーナンバーの抽選参加賞500pt〜
9月11日付与処理が一時保留15,000pt
9月17日ポイントが未統合記載なし
9月18日入会8周年の記念15,000pt

「もらえる理由」は毎回違うのに、「Androidでしか受け取れない」だけが変わりません。

前述のとおり、iPhone では Apple の審査を通っていないアプリを原則インストールできません。Android の利用者だけを選り分けようとしているからこうなります。

そして、**9月11日と9月18日は金額まで同じ「15,000pt」**です。片方は「保留中」、もう片方は「8周年の記念」。同じ数字に別の物語を付けているだけだと分かります。

「ご入会年月 2018年9月」は、あなたの入会日ですか

9月18日版には、こう書かれています。

ご入会年月 2018年9月/ご利用年数 8周年

この日付が自分の入会時期と合っているか、確かめてください。

大量にばらまくメールなので、受信者ひとりひとりの入会日は入れられません。「8周年」という設定にした以上、2018年9月に入会した人以外には合いません。

逆に言えば、具体的な日付が書かれているメールほど、突き合わせで見抜けます。 合っていなければ、その時点で偽物です。

9月11日版:「Androidアプリでしか手続きできません」は危険信号

「【要確認】15,000ptの付与処理が一時保留(ペンディング)となっています」の本文は、次のとおりです。

現在、お客様のID宛てに処理された特別ポイントの付与トランザクションが、最終認証待ちのため「保留」となっております。 対象データ Android限定ボーナス/保留中の金額 15,000pt(円相当)/ステータス 認証待ち(未反映)/システム削除日 2026年9月20日23:59 ※指定日時までにAndroid版アプリからの認証が行われない場合、本トランザクションは破棄されます。 アプリを起動して認証を完了する>

「Android版アプリからでないと手続きできない」と言ってきたら、その時点で詐欺と考えてください。

理由は単純です。iPhone では、Apple の審査を通っていないアプリを原則としてインストールできません。 Android のほうが、正規のストアを経由しない不正アプリを入れさせやすい。だから詐欺グループは、Android の利用者だけを選り分けようとします。

この「Android限定」は、楽天カードを装う偽メールで繰り返し使われています。9月8日に確認された「【期限間近】ラッキーナンバーの当選確認はお済みですか?(参加賞500pt〜)」も、**「番号の照合は、セキュリティ上の観点から『Android版公式アプリ』を通じてのみ受け付けております」**と書いていました。

本物の楽天が「Androidの方だけ」「iPhoneの方は対象外」といった案内をすることはありません。

そのほか、この文面には不自然な点が並びます。

  • 「トランザクション」「ペンディング」「システム削除日」――一般の利用者向けの案内で使う言葉ではありません
  • 「15,000pt」という金額だけが具体的で、いつ何をして付与されたのかは書かれていません
  • そもそも、もらえるはずのポイントが「認証しないと破棄される」という制度が楽天にはありません

【楽天カード】与信枠再設定のお知らせ/ご確認期限は本日です

(楽天カードを装う/2026年9月14日)

1つめは「消えます」、2つめは「もらえます」、3つめは「枠を減らします」。 入口は正反対ですが、行き先は同じ偽サイトです。

3つめの「与信枠再設定」型は、ポイントの話をまったくしません。 カードの利用可能枠という、ポイントより切実な話に切り替えています。「ポイント失効メールには気をつけている」という人に、別の角度から近づく狙いです。

そして「ご確認期限は本日です」――期限を「本日」とだけ書くのは、いつ送っても成立させるためです。日付を入れると配信が1日ずれただけで矛盾しますが、「本日」なら毎日使い回せます。具体的な日付を避けている通知は、それ自体が不自然だと考えてください。

決定的な見分け方:サービス名の表記が本物と違う

楽天の正規サービス名は、日本国内では 「楽天市場」「楽天トラベル」「楽天ペイ」「楽天ブックス」 と日本語で表記されます。

偽メールでは、これが 「Rakuten市場」「Rakutenトラベル」「Rakutenペイ」「Rakutenブックス」 と、英語と日本語が混ざった不自然な形になっています。会社名の「楽天グループ株式会社」も「Rakutenグループ株式会社」と書かれています。

これは、日本語を理解しない送信者が機械的に置換した痕跡と考えられます。ロゴや文面の体裁は整っていても、こうした細部で正体が出ます。

楽天ポイントは「本当に失効する」から危ない

注意が必要なのは、楽天ポイントには実際に有効期限があるという点です。特に期間限定ポイントは有効期限が短く、「失効間近」という通知自体は本物でも届きます。

だからこそ「ああ、期限が近いのか」と自然に受け入れてしまい、リンクをタップしてしまいます。「あり得ない話」ではなく「あり得る話」を使ってくるのが、この手口の厄介なところです。

そのほかの危険サイン

  • 宛名がなく、対象ポイント数が空欄になっている
  • 有効期限が「届いた当日」や「前日」など、不自然に切迫している
  • 送信元アドレスやリンク先URLが、楽天の公式ドメイン(rakuten.co.jp)と違う
  • リンク先で楽天会員のID・パスワード、カード情報の入力を求められる

楽天が、メールのリンクからID・パスワードやカード情報の入力を求めることはありません。

正しい確認方法

ポイント残高と有効期限は、楽天市場の公式アプリ、楽天ポイントクラブのアプリ、または自分でブックマーク・検索から開いた公式サイトにログインして確認します。メールのリンクは使いません。

楽天は利用サービスが多く、正規のメールも大量に届くため、「メールで判断せず、アプリで確認する」というルールを固定しておくのが最も確実です。

もし入力してしまったら

楽天会員のパスワードを公式サイトからすぐに変更し、使い回している他のサービスも変更してください。楽天IDは楽天銀行・楽天カード・楽天ペイなど多くのサービスと連携しているため、乗っ取られたときの被害範囲が広くなります。 二段階認証の設定も強く推奨します。

カード情報を入力した場合は、カード会社に連絡して利用停止・再発行を依頼します。不安なときは、警察相談ダイヤル:#9110、消費者ホットライン 188 へ。

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困ったときの相談窓口

  • 警察相談ダイヤル:#9110(平日8:30〜17:15・通話料有料)
  • 消費者ホットライン 188(最寄りの消費生活センターへ)
  • 楽天の公式サポート窓口(公式サイトから)

進行中の被害・緊急時は 110番(警察)へ。

参考情報・公的情報源

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編

編集部

警察庁・国民生活センターの公表情報をもとに、最新の詐欺手口を発信しています。

本記事は 2026.08.28 時点の情報をもとに作成しています。判定や対策は参考情報であり、被害の可能性がある場合は速やかに警察(#9110)または消費者ホットライン(188)へご相談ください。

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