「三菱 UFJ グローバルポイント有効期限が迫っています」は詐欺メール|三菱UFJを装う偽メールの見分け方

この記事のまとめ
「三菱 UFJ グローバルポイント有効期限が迫っています」という偽メールが確認されています。件名に見えない特殊文字が仕込まれ、迷惑メールフィルターを回避しているのが特徴です。実例と見分け方を解説します。
※このメールは「ポイント・マイル失効」を装うフィッシングの一種です。他ブランドを含めた全体の見分け方はこちら
実際に確認されている偽メール
三菱 UFJ グローバルポイント有効期限が迫っています
(2026年7月31日に注意喚起)
本文はこう書かれています。
ご保有のグローバルポイントについて、有効期限が迫っております。期限内にご利用いただかない場合、該当ポイントが失効となります。失効したポイントは復元できません。3日以内にご利用をお願いいたします。 【ポイント失効に関するご案内】有効期限を過ぎたポイントはいかなる理由でも戻せません。
「ポイント詳細を確認する」のリンクで偽サイトへ誘導します。
9月に確認された件名(2種類)
グローバルポイント失効のご案内
(三菱UFJニコスカードを装う/2026年9月8日)
7月の型が「有効期限が迫っています」だったのに対し、9月の型はより本物らしく作り込まれています。
お客様が保有されているグローバルポイントのうち、一部ポイントがまもなく有効期限を迎えますので、ご案内申し上げます。(中略)失効予定日 2026年9月11日 ※グローバルポイントの有効期限は、原則として獲得月から2年間(24カ月)です。(プラチナ会員さまは3年間となります。)
この「2年間(24カ月)、プラチナ会員は3年間」という説明は、実際の制度と合っています。 7月の型のように「3日以内に」と露骨に急かすこともせず、交換先の例(ギフトカード、キャッシュバック、マイル移行、カタログ商品)や注意事項まで丁寧に並べています。
ただし、決定的な違いが1つあります。 この偽メールは会員専用サービスの名前を「MyDigitalConnect」と書いていますが、三菱UFJニコスの会員専用WEBサービスは**「Net Branch(ネットブランチ)」**です。実在しないサービス名がもっともらしく書かれています。文面の丁寧さに気を取られず、固有名詞が本物かどうかを一点だけ確認するのが有効です。
【MUFGカード】ご利用金額変更のお知らせ
(MUFGカードを装う/2026年9月9日)
こちらはポイントではなく、利用金額の変更を持ち出す型です。
ご利用金額に変更が確認されました。お手数ですが、現在のご利用内容をご確認いただき、ご本人様にて確認手続きをお願いいたします。 ■ご利用内容 カード名:MUFGカード/ご利用金額:変更あり/確認状況:確認が必要
「ご利用金額:変更あり」——金額が書かれていません。 いくらがいくらに変わったのかを一切示さずに「確認してください」とだけ言うのは、本物の通知としてありえません。カード会社は変更前後の金額を明示します。金額の書かれていない金額変更通知は、それだけで偽物と判断して構いません。
9月中旬にも繰り返されています
グローバルポイント失効のご案内
(三菱UFJニコスカードを装う/2026年9月15日)
9月8日とまったく同じ件名が、1週間後に再配信されています。
【重要】三菱UFJカード本人確認手続きの再実施
(2026年9月16日)
翌日には、ポイントを離れて**「本人確認の再実施」**に切り替わりました。
「再実施」という言い方に注目してください。**「前にも本人確認をしましたよね、もう一度お願いします」**と匂わせる書き方です。過去に手続きをした記憶がある人ほど、「そういえばやったな」と受け入れてしまいます。
本物の銀行・カード会社が、本人確認のやり直しをメールのリンクで求めることはありません。 必要な場合は、書面か、アプリ内の手続き画面に案内が出ます。
9月17日・18日:本物の注意喚起まで複製しています
9月ご請求額とお支払日のお知らせ
(2026年9月17日)
【三菱UFJニコス】9月ご請求額とお支払日のお知らせ
(2026年9月18日)
同じ件名を、社名の有無だけ変えて2日続けて送っています。 迷惑メールフィルターに同じ文字列を覚えられないようにするための小細工です。
本文は、これまでで最も本物に近いものです。
9月のお支払日をご案内いたします。お支払金額はアプリでご確認いただけます。WEBサービスをご利用の場合は、三菱UFJニコスWEBサイトTOPページの「ログインする」よりログイン後、「ご請求額・利用明細照会」よりご確認ください。 本メールはご契約に関する大切なお知らせのため、弊社からのメール配信を希望されていないお客さまも含め、皆さまにお送りしております。
急かす表現も、脅し文句も、空欄もありません。 前述の「金額が書かれていない」型とは対照的です。
決定的に皮肉な一文
その本文の中ほどに、こう書かれています。
カード番号やID・パスワードなどお客さま情報の入力を求める「偽画面の表示」や「フィッシングメール」が発生していますのでご注意ください。詳細はこちら
フィッシングメールが、フィッシングへの注意喚起を載せています。
本物の三菱UFJニコスが自社メールに入れている注意書きを、そのままコピーした結果です。本文を丸ごと複製して、リンク先だけ差し替えたことの証拠でもあります。
ここから分かることは1つです。
メールの中に「フィッシングにご注意ください」と書いてあっても、そのメールが本物である証拠にはなりません。 むしろ、本物を丸ごとコピーできる相手だと考えてください。
文面で判断するのをやめて、公式アプリを自分で開く。 この型に対しては、それしか手がありません。
9月24日:「本日23:59まで」という即日の期限
【MUFG】【重要】カードご利用可能枠の見直し(減枠)に関するお知らせ
(2026年9月24日)
この型の期限は、日付ではありません。
お手続き期限:本日23:59まで
日付を書かないという解決策です。 日付を書けば、差し替えを忘れて「昨日」になってしまう。「本日」と書けば、いつ届いても必ず今日になります。
このページで紹介してきた偽メールは、期限がずれて「もう過ぎている」ことで見抜けるものが多くありました。この型はその弱点をふさいでいます。
法律の名前を借りています
もう1つ新しいのは、根拠の示し方です。
弊社では、割賦販売法および関係法令に基づき、会員様のご利用状況ならびに最新の信用情報に応じた定期的なご利用限度額の見直しを行っております。 審査の結果、お客様の現在のショッピング・キャッシングご利用枠につきまして、一部利用制限および限度額の減額(または一時機能停止)の対象となりました
割賦販売法は実在する法律です。法律の名前を出されると、反論しにくくなります。 「決まりなので」と言われている形になります。
しかし、法律に基づく限度額の見直しが必要だからといって、利用者がメールのリンクからログインして情報を更新する必要は生じません。 必要な手続きは、書面か公式アプリの案内で届きます。
件名と本文で、呼び方が違います
この2つを並べてください。
| 書かれている言葉 | |
|---|---|
| 件名 | カードご利用可能枠の見直し(減枠) |
| 本文の見出し | ご利用限度額の見直し(減額・利用制限) |
同じ通知の中で、呼び方が揃っていません。 件名と本文を別々に作って、あとで組み合わせたためと考えられます。
9月25日:翌日は「ポイントを差し上げます」に反転しました
【三菱UFJカード】特別ポイント贈呈のお知らせ(要お手続き)
(2026年9月25日)
前日は「枠を減らします」。翌日は「ポイントを差し上げます」。同じブランドを名乗って、2日で正反対のことを言っています。
この度、日頃のご愛顧に感謝を込めまして、会員様限定の特別ポイント贈呈の対象に選定されました。 【お手続きをされない場合】 ・特典ポイントはお受取りいただけません。 ・キャンペーン終了後の再申請はいたしかねます。 ・未受取りのポイントはすべて失効いたします。
「もらえる」話なのに、失うことで急がせています。 もらっていないポイントが「失効する」という言い方は、本来なら成り立ちません。
そして、この型には決定的な穴があります。
・グローバルポイント(またはVIASOポイント)への移行およびお買い物でのご利用
「グローバルポイント、またはVIASOポイント」――どちらなのかを書けていません。
三菱UFJニコスのカードは、種類によって貯まるポイントが違います。本物なら、あなたのカードのポイント名を1つだけ書きます。 両方を「または」でつないでいるのは、受信者がどのカードを持っているか知らないからです。
「または」でつないだ案内が来たら、それはあなたに宛てて書かれたものではありません。
怖がらせる型と、得をさせる型は、同じ相手から来ます
2日続けて正反対のメールが届いたことが、そのまま答えになっています。
「減枠されます」を警戒していた人に、翌日「ポイントを差し上げます」が届く。 入口を変えているだけで、行き先は同じ偽サイトです。
三菱UFJカードからの通知は、内容が怖くてもうれしくても、リンクを踏まない。 これで統一しておくのが確実です。
9月29日:前日のエポスカード版と、同じ形でした
【要確認】ニコスポイント有効期限のお知らせ(2026年9月30日)No.*****
この記事の「特徴2」で、他ブランドと同じ雛形が使い回されていることを説明しました。その、いちばんはっきりした例が出ました。
前日の9月28日、エポスカードを名乗る、同じ形の件名が確認されています。
| 9月28日 | 9月29日 | |
|---|---|---|
| 件名 | 【要確認】エポスポイント有効期限のお知らせ(2026年9月30日)No.***** | 【要確認】ニコスポイント有効期限のお知らせ(2026年9月30日)No.***** |
| 本文の書き出し | お客様各位 平素よりエポスカードをご利用いただき、誠にありがとうございます。 | お客様各位 平素よりニコスカードをご利用いただき、誠にありがとうございます。 |
| 失効日 | 2026年9月30日 | 2026年9月30日 |
ブランド名を入れ替えただけです。失効日まで同じです。
それでいて、制度の説明は各社ぶん調べてあります
雑な使い回しではありません。中身はブランドごとに書き分けられています。
・カードご利用代金への充当(キャッシュバック) ・各種ギフトカードへの交換(JCBギフトカード、VJAギフトカードなど) ▼MUFGカードWEBサービスログイン
ギフトカードの名前も、会員サイトの名前も、実際のものです。
つまり、文面の粗を探す見分け方は、もう頼りになりません。 相手は各ブランドの制度を調べたうえで雛形に流し込んでいます。
手がかりは「同じ週に、別の会社から、同じ形のものが届く」ことのほうです。 1通だけを見て「よく書けているから本物」と判断しないでください。
特徴1:件名に見えない文字が仕込まれている
件名の「UFJ」の文字と文字の間には、画面に表示されない特殊文字が挿入されています。
これは、メールサービスの迷惑メールフィルターをすり抜けるための細工です。フィルターは「UFJ」という文字列を検知しようとしますが、間に見えない文字が入っていると別の文字列として扱われ、検知を回避できてしまいます。
見分けるコツは、件名をコピーして検索してみることです。うまく検索できない、不自然な空白が入る、文字数がおかしいといった場合は、この細工を疑ってください。同じ手口はAmazonを装う偽メールでも確認されています。
特徴2:他ブランドと同じテンプレートの使い回し
この本文をよく見ると、エポスカードを装う偽メール(「【重要】保有 EPOS ポイントがまもなく失効します」)とほぼ同一の文面です。
「3日以内にご利用をお願いいたします」「失効したポイントは復元できません」「いかなる理由でも戻せません」——ブランド名だけを差し替えて、同じ雛形が量産されています。
つまり、1つの見分け方を覚えれば、他ブランドの偽メールも同時に見抜けます。
本物との見分け方
- 銀行やカード会社が、メールのリンクからID・パスワードやカード情報の入力を求めることはありません。
- ポイント残高と有効期限は、三菱UFJニコスの公式アプリまたは会員サイト(Net Branch)に、自分でブックマーク・検索からアクセスして確認します。
- 「3日以内」「至急」と極端に短い期限を切る。
- 失効予定ポイント数や具体的な失効日が書かれていない。
- 送信元アドレスやリンク先URLが、公式ドメイン(
cr.mufg.jpなど)と違う。
銀行名をかたる偽メールは被害が大きくなりやすい
「三菱UFJ」という銀行名が入ることで、メールの信頼度は一気に上がります。しかし銀行やそのグループ会社をかたる偽サイトでID・パスワードを入力すると、ネットバンキングの不正送金にまで発展するおそれがあります。
ポイントの話であっても、入力してしまう情報は同じです。金額の小さい話だからと油断しないでください。
もし入力してしまったら
会員サイトのパスワードを公式サイトからすぐに変更し、使い回している他サービスも変更します。カード情報を入力した場合は、カード裏面または公式サイトの番号から連絡し、利用停止・再発行を依頼してください。
ネットバンキングのIDやパスワードを入力した場合は、すぐに銀行の緊急連絡窓口へ連絡してください。不正送金は初動の速さがすべてです。
不安なときは、警察相談ダイヤル:#9110、消費者ホットライン 188 へ。
「これって詐欺?」で30秒チェック
- 選択式で30秒チェック
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- 完全無料・登録不要
困ったときの相談窓口
- 警察相談ダイヤル:#9110(平日8:30〜17:15・通話料有料)
- 消費者ホットライン 188(最寄りの消費生活センターへ)
- カード裏面・通帳記載の公式窓口
進行中の被害・緊急時は 110番(警察)へ。
参考情報・公的情報源
編集部
警察庁・国民生活センターの公表情報をもとに、最新の詐欺手口を発信しています。


