「【会員情報管理】本人確認情報の確認・更新について」は詐欺メール|えきねっとを装う偽メールの見分け方

この記事のまとめ
「【会員情報管理】本人確認情報の確認・更新について」「えきねっと JRE POINT連携再設定のお願い」など、えきねっとを装う偽メールが繰り返し確認されています。「平成38年」という存在しない年号など、実例に基づく見分け方を解説します。
実際に確認されている偽メール
えきねっとを装う偽メールは、切り口を変えて繰り返し送られています。
【会員情報管理】本人確認情報の確認・更新について(2026年7月31日)
えきねっと JRE POINT連携再設定のお願い(2026年7月23日)
【えきねっと】お支払い情報の更新・確認のお願い(2026年7月16日・22日)
2026-08-05-****(件名が日付だけの型/2026年8月6日)
「【再通知】会員情報変更および退会に関するお知らせ」
「本人確認」「ポイント連携」「支払い情報」「日付だけの件名」と、入り口を変えながら同じ偽サイトへ誘導しています。
【えきねっと】アカウントのご利用制限に関するお知らせ(2026年9月15日)
いま最も多い型:「JRE POINTとの連携が解除された」
えきねっとを装う偽メールのなかで、もっとも多くの方が検索してこのページにたどり着いているのが、この型です。
「アカウントを確認してください」でも「ポイントが失効します」でもありません。**「えきねっとと JRE POINT の連携が解除された(または一時保留になった)ので、再設定してください」**という筋書きです。
実際に確認されている件名
迷惑メール相談センターのモニターアドレスに着信し、注意喚起された件名です。
| 件名(実物) | 確認日 |
|---|---|
| えきねっと JRE POINT連携再設定のお願い | 2026/8/17 |
| えきねっと JRE POINT連携再設定の お願い | 2026/7/23 |
| 【えきねっと】JRE POINT連携再設定 のお願い | 2026/7/15 |
| 【お知らせ】JRE POINTとの連携状態のご確認と再設定のお願い | 2026/7/7 |
出典:迷惑メール相談センター「要注意メール」(総務省委託・実際にモニターアドレスへ着信したメールの集計)
「連携再設定の お願い」「連携再設定 のお願い」――助詞の途中に空白が入っているものがあります。これは誤字ではなく、迷惑メールフィルターをすり抜けるための細工です。上の表は見た目どおりに書いてあります。
届いている言い回しは、もっとたくさんあります
この手口は、同じ内容を少しずつ言い換えて配信されています。当サイトの検索データを見ると、次のような言い回しで調べてこのページにたどり着く方がいます。どれかに心当たりがあれば、同じ手口です。
- JRE POINTとのデータ連携の解除に伴う再設定のお願い
- JRE POINTとのデータ連携の再設定のお願い
- JRE POINTとの連携のご確認と再設定に関するご案内
- アカウント連携状態のご確認と再設定のお願い【えきねっと】
- 「JRE POINT」とのデータ連携の再設定のお願い
- 【ご案内】JRE POINTとの連携解除に伴う再設定のお願い
- JRE POINT一時保留のご案内と再連携のお願い
7つとも、言っていることは同じです。「連携が切れた・止まった → 再設定してほしい」。装飾(【ご案内】【えきねっと】)と語順を入れ替えているだけです。
だから、件名を1字ずつ見比べる必要はありません。 「えきねっと」「JRE POINT」「連携」「再設定」という4語が揃っていたら、この手口だと考えてください。
なぜこの型が効くのか
えきねっとと JRE POINT の連携は、実際に存在する仕組みです。えきねっとで新幹線eチケットを買うと JRE POINT が貯まり、貯めたポイントをえきねっとで使えます。この連携を設定した記憶がある方も多いはずです。
そして、本物のえきねっとでも「連携の再設定をお願いします」という案内が出ることがあります。 長期間ログインしていない場合などです。
つまりこの型は、**「あり得ない話」ではなく「あり得る話」**です。だから「ポイントが失効します」より疑われにくく、実際に多くの方が検索しています。
それでも、やることは変わりません
連携が本当に切れているかどうかは、えきねっとにログインすれば分かります。 ただし――
メールのリンクからログインしないでください。
- メールを閉じる
- えきねっとの公式サイトを、自分でブックマークか検索から開く
- ログインして、JRE POINT の連携状態を自分で確認する
- 本当に再設定が必要なら、そこに案内が出ています
本物のえきねっとが案内している確認方法も同じです。同社は「メールに記載されたリンクからではなく、公式サイトから手続きしてほしい」と繰り返し呼びかけています。
なお、ポイントの「失効」を切り口にする型は別の記事で扱っています。「【重要】JR POINTの有効期限が迫っています」メールは詐欺の可能性大をご覧ください。連携型と失効型は、同じ JRE POINT を狙う別々の入口です。
決定的な証拠:「平成38年」は存在しない
「【会員情報管理】本人確認情報の確認・更新について」の本文には、次の記述がありました。
**平成38年(2026年)**7月31日時頃のシステム点検において、一部の会員様のアカウント認証情報に不備が確認されました。
平成は31年(2019年)で終わっており、平成38年という年は存在しません。 日本の企業が会員向けに送るメールで、こんな年号を使うことはあり得ません。
日本の事情を理解していない送信者が、機械的に和暦へ変換した結果と考えられます。同じ痕跡は、総務省統計局を装う偽メールでも確認されています。
もう1つの不自然さ:「安心してください」と書いている
同じ本文には、次のような一文もあります。
なお、今回のシステム点検に伴う情報不備は、外部からの不正アクセスによるものではございません。会員様の個人情報漏洩のリスクは極めて低い状況であるため、ご安心ください。
聞かれてもいないのに「不正アクセスではない」「安心してください」と先回りして否定するのは、受信者の警戒心を解くための書き方です。本物の通知は、事実と手続きを淡々と伝えます。
本物との見分け方
- えきねっと(JR東日本)が、メールのリンクからID・パスワードやカード情報の入力を求めることはありません。
- 会員情報や支払い情報は、えきねっとの公式サイト(
eki-net.com)に自分でブックマーク・検索からアクセスしてログインし、確認します。 - 「期限までに手続きしないとサービスが制限される」と急かす。
- 件名が日付だけ、記号だけなど、意味をなさない。
- 送信元アドレスやリンク先URLが公式ドメインと違う。
えきねっとが繰り返し狙われる理由
えきねっとは、新幹線や特急の予約という「使わないと困る」サービスであり、かつクレジットカードを登録している利用者が多いという特徴があります。
「アカウントが使えなくなる」と言われれば、旅行や出張の予定がある人ほど焦ります。そこにカード情報が紐づいているため、詐欺グループにとって効率が良い標的になっています。
帰省や旅行のシーズンは特に配信が増える傾向があるため、注意してください。
もし入力してしまったら
えきねっとのパスワードを公式サイトからすぐに変更し、使い回している他サービスも変更します。カード情報を入力した場合は、カード会社に連絡して利用停止・再発行を依頼し、不審な請求がないか明細を確認してください。
予約内容が勝手に変更・キャンセルされていないかも確認しましょう。不安なときは、警察相談ダイヤル:#9110、消費者ホットライン 188 へ。
「これって詐欺?」で30秒チェック
- 選択式で30秒チェック
- スクショアップロードで詳細判定
- 完全無料・登録不要
困ったときの相談窓口
- 警察相談ダイヤル:#9110(平日8:30〜17:15・通話料有料)
- 消費者ホットライン 188(最寄りの消費生活センターへ)
- えきねっとの公式サポート窓口(公式サイトから)
進行中の被害・緊急時は 110番(警察)へ。
参考情報・公的情報源
編集部
警察庁・国民生活センターの公表情報をもとに、最新の詐欺手口を発信しています。


