フィッシング詐欺手口紹介

国際宅配・税関を装う詐欺の見分け方|「関税未払い」SMSの罠

2026.07.308
国際宅配・税関を装う詐欺の見分け方|「関税未払い」SMSの罠

この記事のまとめ

「国際郵便で関税が未払いです」「DHL からの重要なお知らせ」――こうした国際宅配・税関装いのSMS・メールは、ほぼ全てがフィッシング詐欺。手口と対処法を解説します。

「国際郵便で関税の未払いがあります、下記から支払いをお願いします」「DHL からの重要なお知らせ:荷物の保管期限が切れます」――こうした国際宅配・税関装いの SMS やメールは、ほぼ100%がフィッシング詐欺です。

越境 EC(海外通販)の普及で被害が急増しており、本物の通知と紛らわしいケースもあります。本記事では、典型的な手口、本物との見分け方、対処法を解説します。

こんな連絡が来たら要注意(実例3つ)

実例1:税関未払い通知 SMS

【日本郵便国際】お客様の国際郵便について、関税の未払いがあります。下記URLからお支払いください。 https://japanpost-customs.xxx.com/

実例2:DHL 保管期限通知

【DHL】お客様の荷物は当社拠点で保管中です。配達情報の確認と関税の支払いが必要です。 https://dhl-delivery.xxx.net/

実例3:FedEx 配送停止通知

件名:FedEx 配送停止のお知らせ 本文:FedEx は重要書類が不足しているため、配送を停止しています。下記から書類提出をお願いします。 https://fedex-document.xxx.click/

これらはすべて典型的な国際宅配装いフィッシング詐欺です。本物の DHL・FedEx・日本郵便国際課が、SMS で外部 URL に誘導することはほぼありません。

国際宅配装い詐欺の典型的な手口

詐欺グループは、おもに3つのパターンで国際宅配装い詐欺を仕掛けてきます。

パターン1:偽税関サイトでカード情報窃取

「関税未払い」と称した偽サイトに誘導し、関税名目で少額(数千円)の支払いをさせます。決済画面で入力したクレジットカード情報が盗まれ、その後不正利用されます。

パターン2:偽配送状況サイトで個人情報窃取

「配送状況確認」「配達日時変更」と称した偽サイトで、氏名・住所・電話番号・メールアドレスを入力させます。これらの情報は他の詐欺の標的リストに使われます。

パターン3:不正アプリのインストール

「DHL アプリで配達確認」と称して Android 端末向けの偽アプリ(.apk ファイル)をインストールさせます。アプリは個人情報を抜き取り、勝手に詐欺 SMS を電話帳の連絡先に送ります。

なぜ騙されてしまうのか

国際宅配装い詐欺に多くの人が引っかかってしまうのは、3つの心理的な仕組みが重なるためです。

ひとつめは越境 EC の利用増加。Amazon、AliExpress、SHEIN など海外サイトでの購入経験がある人は、「海外からの荷物が来ているかも」と思いやすいです。

ふたつめは制度への不慣れ。関税制度や国際宅配のプロセスは複雑で、「関税が未払い」と言われると「そういうものかも」と思って疑いません。

みっつめは緊急性。「保管期限が切れる」「配達停止」と書かれると、急いで対応してしまいます。

危険サイン7つ(保存推奨)

以下に1つでも当てはまれば、フィッシング詐欺の可能性が極めて高いです。

  1. SMS・メールに URL が含まれている(DHL・FedEx 公式は通常含まない)
  2. URL のドメインが公式(dhl.com、fedex.com、japanpost.jp 等)ではない
  3. URL が短縮されている(bit.ly、tinyurl など)
  4. 「関税」「保管料」「手数料」をクレジットカードで支払うよう求められる
  5. アプリ(.apk ファイル)のインストールを求められる
  6. 日本語が不自然(翻訳調、誤字)
  7. 海外通販を最近利用していないのに通知が来る

本物の DHL・FedEx・日本郵便は、SMS で関税支払い URL を直接送ることはほぼありません。

本物の国際宅配と詐欺の見分け方

本物の国際宅配・税関手続きは、必ず以下のような形式で連絡が来ます。

ひとつめ、配送会社の公式 SMS や追跡ページ。DHL の場合は dhl.com ドメイン、FedEx の場合は fedex.com ドメインの公式追跡ページから確認します。

ふたつめ、関税は基本的に「税関に直接支払い」または「配送業者経由」。多くの場合、配達時に配達員に直接支払うか、再配達依頼時に通知されます。SMS で「先に関税を払って」と要求されることはほぼありません。

みっつめ、追跡番号の照合。受け取った SMS の追跡番号を、配送会社の公式追跡ページに入力すれば、本物の荷物かどうかすぐ確認できます。番号が無効なら詐欺確定です。

「海外通販していないのに国際宅配通知が来た」「URL から関税支払いを要求された」は、即詐欺と判断してください。

もし被害にあったら

「URL をタップしてしまった」「カード情報を入力してしまった」――そんなときは、被害最小化のための初動が重要です。

即座にすべきこと

  1. クレジットカード会社に連絡(カード停止・チャージバック)
  2. 警察相談ダイヤル #9110
  3. 消費者ホットライン 188

アプリをインストールしてしまった場合

すぐに該当アプリをアンインストール。端末を機内モードにして通信を遮断し、重要なパスワード(Apple ID、Google アカウント、銀行など)を全て変更。端末の初期化も検討してください。

個人情報を入力してしまった場合

他の詐欺の標的になる可能性が高まります。怪しい SMS・電話・メールに警戒し、重要なアカウントのパスワード変更と二段階認証を有効化します。

予防のためにできる3つのこと

ひとつめ、SMS・メールの URL は絶対にタップしない。海外通販の追跡は、購入したサイト(Amazon、AliExpress 等)のマイページから確認するのが安全です。

ふたつめ、追跡番号で本物確認。SMS で来た追跡番号を、配送会社の公式追跡ページ(dhl.com/jp、fedex.com/jp、trackings.post.japanpost.jp)に直接入力して確認します。

みっつめ、関税は配達時または再配達依頼時に支払うのが基本。「先に支払う」と言われたら詐欺の可能性が高いです。

「これって詐欺?」で30秒チェック

実際に怪しい連絡があったら、無料の判定ツールで確認できます。

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困ったときの相談窓口

  • 警察相談ダイヤル #9110(24時間・相談無料)
  • 消費者ホットライン 188(最寄りの消費生活センターへ)
  • 税関相談窓口(最寄りの税関に問い合わせ)

緊急時は 110番(警察)または最寄りの警察署へ。

参考情報・公的情報源

本記事は以下の公的機関・公式情報源を参考に作成しています。最新情報や詳細は各機関の公式ページをご確認ください。

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編集部

警察庁・国民生活センターの公表情報をもとに、最新の詐欺手口を発信しています。

本記事は 2026.07.30 時点の情報をもとに作成しています。判定や対策は参考情報であり、被害の可能性がある場合は速やかに警察(#9110)または消費者ホットライン(188)へご相談ください。

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