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AI音声クローン・ディープフェイク詐欺の手口と対策|「家族の声」「有名人の偽動画」に注意

2026.07.315
AI音声クローン・ディープフェイク詐欺の手口と対策|「家族の声」「有名人の偽動画」に注意

この記事のまとめ

わずか数秒の音声からAIが本人そっくりの声を作り出し、家族を装って「事故を起こした、お金が必要」と迫るAI音声クローン詐欺が登場。有名人の偽動画を使った投資詐欺も拡大中。手口と、だまされないための「合言葉」対策を解説します。

「お母さん、俺だけど……事故を起こしちゃって、今すぐお金がいるんだ」――電話の向こうの声が、本当に息子の声だったら。あなたは疑えるでしょうか。

AI技術の進歩で、数秒〜十数秒の音声があれば、本人そっくりの声を合成できるようになりました。SNSに投稿した動画や、留守番電話の声だけでも材料になります。従来のオレオレ詐欺は「声が少し違う」で気づけることもありましたが、AI音声クローンはその最後の砦を崩してしまいます。

AI音声クローン詐欺の手口

家族・知人の声をまねて金銭を要求

SNSの動画などから集めた短い音声をもとに、AIで家族や知人の声を合成します。その声で電話をかけ、「交通事故を起こした」「急な病気でお金がいる」「会社のお金をなくした」など緊急事態を演出し、冷静に考える前に送金させようとします。

海外では、AIで複製した娘の声を使い「娘を誘拐した」と信じ込ませる事件も報告されています(米国の消費者保護当局FTCが注意喚起)。声だけでなく、名前や、ビデオ通話に映る写真まで偽装される例もあり、日本の特殊詐欺(オレオレ詐欺)にも応用される可能性が指摘されています。

有名人の偽動画(ディープフェイク)で投資に誘う

著名な経営者や投資家、タレントなどの顔と声をAIで合成した偽動画・偽広告で、「必ず儲かる」「このアプリで資産が増える」と投資に誘導する手口も拡大しています。本人が実際に話しているように見えるため、信じてしまう人が後を絶ちません。SNS上の投資広告は、たとえ有名人が出ていても、まず疑ってください。

なぜだまされてしまうのか

これまで私たちは「本人の声」「本人の顔」を、本物である何よりの証拠だと考えてきました。AIは、その最も信じてきた手がかりを偽造してきます。

さらに、詐欺は「今すぐ」「緊急」と急がせます。声が本人そっくりで、しかも切迫していると、「確認しよう」という冷静さが吹き飛んでしまいます。技術がどれだけ進んでも、詐欺の狙いは変わりません。感情を揺さぶって、考える時間を奪うことです。

だまされないための対策

対策1:いったん切って、本人にかけ直す

お金の話が出たら、その通話では判断しない。いったん電話を切り、自分が知っている本人の電話番号にかけ直して事実を確認します。本人に連絡がつかなければ、別の家族や知人を通じて確かめます。これだけで、多くの被害を防げます。

対策2:家族で「合言葉」を決めておく

いざというときに本人確認できるよう、家族だけがわかる合言葉や質問を決めておきましょう。「昔飼っていたペットの名前は?」など、AIやSNSからは知り得ない情報が有効です。緊急を装う電話には、まず合言葉を確認する習慣を。

対策3:SNSに音声・動画を出しすぎない

声や顔は、AI音声クローンの「材料」になります。誰でも見られる形で音声付き動画を大量に公開するのは控えめにし、公開範囲を見直しておくとより安心です。

対策4:有名人の投資話はすべて疑う

「有名人が勧めているから安心」は通用しません。SNSや動画広告での投資の誘いは、本人そっくりでも偽物を疑い、公式な情報源で確認してください。うまい投資話は、まず詐欺と考えるのが安全です。

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困ったときの相談窓口

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  • 消費者ホットライン 188(最寄りの消費生活センターへ)

進行中の被害・緊急時は 110番(警察)へ。

参考情報・公的情報源

本記事は以下の公的機関・公式情報源を参考に作成しています。最新情報や詳細は各機関の公式ページをご確認ください。

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編集部

警察庁・国民生活センターの公表情報をもとに、最新の詐欺手口を発信しています。

本記事は 2026.07.31 時点の情報をもとに作成しています。判定や対策は参考情報であり、被害の可能性がある場合は速やかに警察(#9110)または消費者ホットライン(188)へご相談ください。

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