フィッシング詐欺最新アラート

「【Apple Account】iCloud+ 月額プランお支払い」は詐欺メール|Appleを装う偽の支払い確認メールの見分け方

2026.09.09更新 2026.10.13約15分
「【Apple Account】iCloud+ 月額プランお支払い」は詐欺メール|Appleを装う偽の支払い確認メールの見分け方

この記事のまとめ

「【Apple Account】iCloud+ 月額プランお支払い」「【ご確認】お支払い方法について」というAppleを装う偽メールが連日確認されています。文字化けした不自然な商品名が残っているなど、実例に基づく見分け方を解説します。

実際に確認されている偽メール

【Apple Account】iCloud+ 月額プランお支払い(2026年8月6日)

【ご確認】お支払い方法について(2026年8月7日)

iCloud+ お支払いに関するお知らせ(2026年7月23日)

Apple ID お支払い情報の更新について(2026年7月30日)

本文はいずれも同じ型です。

お支払い方法の確認が必要です。現在のお支払い方法では決済処理が完了していません。 iCloud+(200GB)更新:2026年8月10日 期日までに確認が行われない場合、サービスに影響が出る可能性があります。 「支払い情報を確認する」

決定的な手がかり:文字化けが残っている

8月6日に確認された版の本文には、次のような崩れた表記がそのまま残っていました。

+duolCI(50GB)の更新料金¥◯◯の決済に失敗しました 支払い方法 ドーカトッジレク

「+duolCI」は「iCloud+」の文字を逆順に並べたもの、「ドーカトッジレク」は「クレジットカード」を崩したものです。おそらく迷惑メールフィルターの検知を避けるために文字を入れ替えた結果、人間が読んでも意味が通らない状態になっています。

本物のAppleからのメールに、こうした崩れた表記が入ることはありません。少しでも読みにくい・意味の通らない箇所があれば、それだけで偽物と判断できます。

9月の型も、同じ崩し方を続けています

お支払い方法の確認が必要です。現在のお支払い方法では決済処理が完了していません。 お支払い方法の確認が必要です 見た目は「お支払い方法の確認が必要です」「クレジットカード」と読めますが、文字と文字のあいだに見えない記号が入っているため、迷惑メールフィルターは別の文字列として扱います。英語表記も「AppleAccotnu」「AppelAccotnu」「iClodu+」と、同じメールの中で綴りが揺れています。

(2026年9月10日)

お支払い情報の確認とお手続き

(2026年9月11日)

9月10日版の本文には、次の表記が並んでいました。

APELP ACCOUNT / iCduol+ サブスクリプション iCduol+ のお支払いに問題があります Apelp サポート/Apelp アカウント Copythgir 2026 Apelp Inc.

読み解くとこうなります。

偽メールの表記本来の表記
APELP / ApelpApple
iCduol+iCloud+
CopythgirCopyright

いずれも、途中の文字を入れ替えただけです。「Apple」の l と p、「iCloud」の lou、「Copyright」の right。ぱっと見では気づきにくいものの、一度気づけば二度と見逃しません。

9月11日版はさらに徹底していて、日本語の1文字ごとに、画面に表示されない文字が挟み込まれています。

お支払い方法の確認が必要です クレジットカード

見た目は「お支払い方法の確認が必要です」「クレジットカード」と読めますが、文字と文字のあいだに見えない記号が入っているため、迷惑メールフィルターは別の文字列として扱います。英語表記も「AppleAccotnu」「AppelAccotnu」「iClodu+」と、同じメールの中で綴りが揺れています。

9月17日・18日:件名が「Apple Inc」だけになりました

Apple アカウントは一時保留中です

(2026年9月17日)

Apple Inc

(2026年9月18日)

2つめの件名は「Apple Inc」――社名だけです。何の用件かまったく書かれていません。

本文は iCloud の容量の話でした。

お客様のiCloudストレージが満杯に近づいています。 ■ストレージ使用状況 総容量:/使用量:/残り容量: ストレージが満杯になると、写真・書類・バックアップの同期が停止します。

3つの数字がすべて空欄です。 「満杯に近づいています」と言いながら、どれくらい使っているのかを示せていません。

件名を「Apple Inc」まで削ったのは、フィルターに検知される文字列を減らすためと考えられます。ただし受信者から見れば、社名しか書かれていないメールのほうがよほど不自然です。

9月17日版:期限が本文の中で食い違っています

「Apple アカウントは一時保留中です」の本文を読むと、期限が2回出てきます。

被害を防止するため、本日(2026年9月17日)までにアカウント情報の再確認と更新をお願いいたします。 (中略) 更新期限:2026年9月19日

「本日まで」と「9月19日まで」。同じメールの中で2日ずれています。

日付を差し替えながら使い回すと、直し忘れた箇所が残ります。期限が2か所以上書かれているメールは、突き合わせてみてください。

もう1点、更新内容としてこう書かれています。

・AIセキュリティプロファイルの再同期 ・本人確認情報の再確認

「AIセキュリティプロファイル」という機能は Apple にありません。 それらしい言葉を並べただけです。聞いたことのない機能名が出てきたら、公式サイトで検索してみてください。 実在しなければ、それで決まりです。

見分けるコツ:件名や本文をコピーして検索してみる

崩し方が巧妙になっても、確かめる方法は変わりません。

気になる件名や社名を、コピーして検索窓に貼り付けてみてください。 検索がうまくいかない、貼り付けた文字数がおかしい、変な空白が入る――こうした症状が出たら、見えない文字が仕込まれています。

そして根本的には、Appleからの支払いに関する通知は、メールのリンクではなく「設定」アプリから確認するのが確実です。iPhone の「設定」→ 自分の名前 → 「サブスクリプション」で、契約状況と支払い状況をいつでも見られます。

9月24日・25日:日本語のなかに中国語の漢字が混ざっています

iCloud次回請求についてのお知らせ

(2026年9月25日)

この本文には、日本語では使わない漢字が混ざっています。

ご登録のお支払い方法にて決済を试みましたが、正常に処理することができませんでした。

クラウドストレージ50GB(月额)

お支払い合计(消費税込)

「试」「额」「计」は、中国語の簡体字です。 日本語では「試」「額」「計」と書きます。

見た目が似ているので読み飛ばしてしまいますが、日本語のメールにこの3文字が出てくることはありません。 文面を日本語圏の外で作っている証拠です。

そしてもう1点、末尾の署名がこうなっています。

©2026 MyCloudServices, Inc. All rights reserved.

「MyCloudServices, Inc.」という会社は、Appleではありません。 iCloud の請求を名乗るメールが、Apple以外の社名で締めくくられています。

9月24日:「バックアップができなくなります」という脅し方

【Apple Account】サブスクリプションのお支払いについて

(2026年9月24日)

こちらは、失うものの見せ方が変わりました。

期限までに確認を完了されない場合、iPhoneのバックアップができなくなります。iPhoneを紛失または破損した場合、データが失われる可能性があります。

料金の話から、「写真や連絡先を失うかもしれない」という話にすり替えています。 月数百円の支払いよりも、こちらのほうが怖く感じます。

ただし、このメールにも手がかりがあります。

Apple Account · 購入履歴 · 利用規約 · プライバシー Design by 2026 Apple Inc.

「Design by 2026 Apple Inc.」――Appleの正しい表記は「Copyright © 2026 Apple Inc. All rights reserved.」です。「Design by」で始まる著作権表示は使いません。

さらに、金額が書かれていません。

iCloud+(50GBストレージ付き) 更新:2026年09月24日 合計金額

いくら請求されているのかが空欄です。 支払いの通知なのに金額が無いのは、受信者ごとの情報を持っていないからです。

「バックアップが消える」と言われても、まず iPhone の「設定」を開いてください。 本当に決済が失敗していれば、そこに表示されます。

10月1日:「AppIe」—— 小文字のエルが、大文字のアイになっています

【重要】Apple ID登録支払い方法の更新に関するご案内

本文の1行目を見てください。

平素よりAppIeサービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。

「Apple」ではなく「AppIe」です。 4文字目が、小文字のエル(l)ではなく**大文字のアイ(I)**になっています。

書体によっては見分けがつきません。この記事で紹介してきた「文字を入れ替える」崩し方より、さらに気づきにくい形です。

そして、同じメールの中で本物の「Apple」も使われています。

このままですと、アカウントのサービス利用が停止される可能性がございます。 今後ともAppleを快適にご利用いただけるよう努めてまいります。

1通の中で表記がそろっていません。 迷惑メールフィルターに検知される箇所だけを差し替えた結果と考えられます。

見分けるコツは変わりません。 社名をコピーして検索窓に貼り付けてみてください。「AppIe」では、思ったとおりの検索結果になりません。

9月28日:崩し方はこれまでどおり続いています

クラウドストレージのお支払い確認手続き

件名から「Apple」も「iCloud」も消えました。「クラウドストレージ」という一般名詞だけです。

本文を開くと、見慣れた崩し方が並んでいます。

AppleAccotnu iClodu+(50GBストレージ付き)更新:2026年09月28日 AppelAccotnu・購入履歴・利用規約・プライバシー Design by 2026 Apple Inc.

「Accotnu」は「Account」、「iClodu+」は「iCloud+」の文字を入れ替えたものです。この記事の前半で紹介した型と同じ手口が、9月末も続いています。

更新日も「2026年09月28日」——掲載された当日です。

10月7日:崩さず、正しく書いてきました

【Apple】iCloud+およびストレージサービスの継続に関するご案内

文字の入れ替えも、点つきの文字も、見えない文字もありません。 「Apple」も「iCloud+」も正しく書かれています。

本文もこうです。

iCloudならびにApple製品をご利用いただき、誠にありがとうございます。 Apple Accountにご登録のお支払い(以下つづく)

この記事でここまで紹介してきた「崩れた表記」の手がかりが、1つも使えません。

同じ月に、崩す型と崩さない型が両方あります

9月28日には「AppleAccotnu」「iClodu+」と崩した型が、10月1日には「AppIe」(大文字のI)の型が届いています。そして10月7日は、何も崩していません。

「前のは雑だったから、次も雑だろう」とは考えないでください。 同じ月に、出来の違うものが同時に流れています。

崩れた表記は、気づけたら儲けものです。 気づけなくても守れる方法を習慣にしてください——iPhone の「設定」→ 自分の名前 →「サブスクリプション」を自分で開く。 これだけです。

皮肉な特徴:偽メール自身が「Appleは求めません」と書いている

この偽メールには、次の一文が含まれています。

Appleがメールでパスワードやクレジットカード情報をお尋ねすることはありません。

正しい注意喚起をわざと載せることで、「このメールは信頼できる」と錯覚させる手口です。しかし、そう書きながらリンク先ではまさにカード情報を入力させようとします。

メールが自分で「安全です」と主張していても、それは根拠になりません。

見分け方

  • Appleが、メールのリンクからApple Accountのパスワードやカード情報の入力を求めることはありません。
  • 支払い情報の確認は、iPhone・iPadの「設定」>自分の名前>「お支払いと配送先」、またはMacの「システム設定」から行います。メールのリンクは使いません。
  • サブスクリプションの状況は、「設定」>自分の名前>「サブスクリプション」で確認できます。
  • 送信元アドレスやリンク先URLが、Appleの公式ドメイン(apple.com)と違う。
  • 契約していないプラン(例:使っていない容量のiCloud+)の請求が書かれている。

「iCloud+」が狙われる理由

iCloud+は月額料金が自動更新される契約で、多くの人が「いくら払っているか」を正確に把握していません。 「決済に失敗した」と言われると、「そういえば期限切れのカードを登録したままかも」と思い当たってしまいます。

Apple Accountが乗っ取られると、購入履歴・写真・連絡先・「探す」機能など影響範囲が非常に広くなります。二段階認証を必ず有効にしておいてください。

もし入力してしまったら

Apple Accountのパスワードを、iPhoneの設定または公式サイト(appleid.apple.com)からすぐに変更し、二段階認証を有効化します。使い回している他サービスのパスワードも変更してください。

カード情報を入力した場合は、カード会社に連絡して利用停止・再発行を依頼し、不審な請求がないか明細を確認します。不安なときは、警察相談ダイヤル:#9110、消費者ホットライン 188 へ。

「これって詐欺?」で30秒チェック

  • 選択式で30秒チェック
  • スクショアップロードで詳細判定
  • 完全無料・登録不要

判定ツールを使ってみる→


困ったときの相談窓口

  • 警察相談ダイヤル:#9110(平日8:30〜17:15・通話料有料)
  • 消費者ホットライン 188(最寄りの消費生活センターへ)
  • Appleサポート(公式サイトから)

進行中の被害・緊急時は 110番(警察)へ。

参考情報・公的情報源

これって詐欺?すぐ判定できます

あやしい電話・LINE・SMSを30秒で確認

今すぐ判定する

この記事をご家族にも

LINEX
編

編集部

警察庁・国民生活センターの公表情報をもとに、最新の詐欺手口を発信しています。

本記事は 2026.09.09 時点の情報をもとに作成しています。判定や対策は参考情報であり、被害の可能性がある場合は速やかに警察(#9110)または消費者ホットライン(188)へご相談ください。

あわせて読みたい

あやしい連絡が届いたら判定する →